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提案書06(0999頁~1199頁)医療技術評価・再評価提案書 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

278201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

心アミロイドーシスの診断補助目的のための高感度心筋トロポニン測定
日本心不全学会
03循環器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

07血液内科
関連する診療科(2つまで)
12神経内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

リストから選択



有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無



診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

007
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

心アミロイドーシス疑い患者または心アミロイドーシス診断患者に対して、末梢血採取により血清中の高感度心筋トロポニンの定量測定を行う。
高感度心筋トロポニンは、急性冠症候群・急性心筋梗塞のバイオマーカーとして広く使用されているが、微細な心筋傷害も検出し得る。特に、心
アミロイドーシスの診断補助および病期分類・予後予測に有用であることがすでに報告されており、本症のマネジメントに使用する。

文字数: 190

再評価が必要な理由

全身疾患であるアミロイドーシスにおいて、心病変は予後を規定しうる重要な臓器障害である。心アミロイドーシスをきたしうる主要病型である
ALアミロイドーシスおよびトランスサイレチン(ATTR)アミロイドーシスに対する疾患修飾治療が近年保険収載され、これまで以上に早期診断が
重要となってきた。そのような背景の中、心アミロイドーシスの診断および予後予測における高感度心筋トロポニンの有用性が国内外から複数報
告され、2020年に公開された心アミロイドーシス診療ガイドラインにおいても当該検査を用いた診療が推奨されている。簡便でごく低侵襲な検査
であり、心アミロイドーシスの診断補助、予後予測の指標として、保険収載の必要性があると考える。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

心不全・心肥大患者における心アミロイドーシス鑑別の方法として、高感度心筋トロポニン測定の有用性が複数の英文医学雑誌に報告されてい
る。また、ALアミロイドーシスおよびATTRアミロイドーシスのいずれの心アミロイドーシスにおいても、高感度心筋トロポニン値が疾患病期判定
や予後予測のマーカーとして有用であることが報告され、実臨床で既に利用されている状況にある。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

心アミロイドーシス疑い患者および心アミロイドーシス診断患者を対象に高感度心筋トロポニン測定が勧められるが、トロポニン測定は長年にわ
たり虚血性心疾患(急性心筋梗塞など)を対象に検査が行われてきたことから、より微細な測定が可能となった高感度心筋トロポニン測定におい
ても虚血性心疾患のみを対象と考え診療報酬上の査定が行われているのが現状である。心アミロイドーシスのマネジメントにおいて高感度心筋ト
ロポニン測定のエビデンスは確立しており、当該検査の対象疾患として心アミロイドーシスを明記することが重要と考える。医療技術としては、
すでに確立した心筋バイオマーカーとして普及している。点数についても保険承認を得ている急性心筋梗塞に対する高感度心筋トロポニンの定量
測定(112点)が妥当と考える。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

007

医療技術名

心アミロイドーシスの診断補助目的のための高感度心筋トロポニン測定

1004