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提案書06(0999頁~1199頁)医療技術評価・再評価提案書 (76 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

282101

提案される医療技術名

覚醒維持検査

申請団体名

日本睡眠学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

21精神科
12神経内科

関連する診療科(2つまで)
02呼吸器内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
覚醒維持検査
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


令和4年度

追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

睡眠ポリグラフの手法を用いて、日中眠らないよう指示した条件下で4回、各40分覚醒・睡眠記録を行い、その平均入眠潜
時により、すでに確定診断を得ている過眠症状を有する患者について、社会生活で必要な覚醒維持能力を評価するととも
に、治療効果を確認するものである。重症度と治療効果を評価するという点で、覚醒維持検査に比肩しうる検査は他には存
在しない。

文字数: 170
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

過眠症状を伴う睡眠障害

過眠症状を伴う睡眠障害(ナルコレプシー・特発性過眠症・睡眠時無呼吸症候群など)重症例では、日常生活場面で高頻度
に居眠りないし眠気に伴う作業能力ないし学業成績の低下、事故を生じることが問題視されている。これらの過眠症状に対
する治療(覚醒促進薬や鼻腔持続陽圧呼吸など)の治療効果判定、ならびに本症状を有する患者が治療前ないし治療後にお
いて運転を含めた事故リスクを有する業務に従事可能か否かを判定する検査として、実施手技ならびに評価手法が確立され
ているのは覚醒維持検査のみである。すでに欧米では保険適応を取得しており、過眠症状を有する患者の運転適性判定の重
要な資料としても認知されている。

文字数: 291
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

中枢性の覚醒維持機能障害により、社会生活中に高頻度に眠気を生じる過眠症状を伴う睡眠障害(ナルコレプシー、特発性
過眠症、睡眠時無呼吸症候群など)ならびに頻回な呼吸障害エピソードにより睡眠の浅化・分断を生じるために過度の眠気
を生じる睡眠時無呼吸症候群を対象とする。年齢制限は設けない。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

終夜睡眠ポリグラフ検査終了後より、微光下において2時間間隔で合計4回各40分のセッションを実施する(第一セッション
は起床後3時間以内に開始する)。眠らないよう指示した検査条件下での平均入眠潜時を覚醒維持能力の指標とする。過眠
症を伴う睡眠障害の確定診断を得ている症例のみを対象とし、月に1回以内算定可能とすることが望ましい。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号

237-2

医療技術名

反復睡眠潜時検査

既存の治療法・検査法等の内容

反復睡眠潜時検査では、消灯下で入眠するよう指示した条件下で入眠傾向とREM睡眠の易発現性を評価するが、本検査は過
眠症の診断目的で行うものであり、重症度判定ならびに治療効果判定に用いることはできない

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

反復睡眠潜時検査は、過眠症診断のための検査なので、社会生活に影響を及ぼす覚醒維持機能を評価することは不可能であ
る。一方本検査は覚醒維持機能を客観評価しうる一般的検査手法としては、唯一無二の存在である。過眠症は事故リスクの
高い疾患なので、本検査の導入による重症度判定は長期的な生命予後向上に資することが期待される
覚醒維持検査成績における、居眠り運転事故発現高リスクと低リスクのカットオフとなる平均入眠潜時が明らかにされてい
る。反復睡眠潜時検査での入眠潜時と覚醒維持検査でのそれは、乖離することがわかっている。覚醒促進薬の有効性に関す
るRCTでは、本検査がルーチンに行われている。日本睡眠学会認定医療機関での調査で、事故リスクを評価する検査として
重要性が確認されており、アメリカ睡眠医学会での本検査の新しいガイドラインも出版されている
1a

ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の MWTの重要性を盛り込んだ、ナルコレプシーガイドライン改定を
改訂の見込み等を記載する。)
予定している

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