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参考資料2:孤独・孤立対策の重点計画(令和4年12月26日孤独・孤立対策推進会議決定) (16 ページ)

公開元URL https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/suishinhonbu/dai1_shiryou.html
出典情報 孤独・孤立対策推進本部(第1回 4/19)《内閣府》
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援、他者への手助け)の状況から社会的孤立の状況を把握した。例えば、社会的交流につ
いては「同居していない家族や友人たちと直接会って話すことが全くない」人の割合が
11.2%であり、社会参加については「特に参加していない」人の割合が 53.2%であった。
〇 令和3年に行った孤独・孤立の実態把握に関する全国調査の結果を有識者が分析したと
ころ、その主な内容は以下のとおりであった。
①現在の孤独感に至る前に経験した出来事
・ 孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人と「時々ある」と回答した人との差を
見ると、10%ポイント以上の差があるのは、「人間関係による重大なトラブル(いじめ・
ハラスメント等を含む)」、「生活困窮・貧困」であり、10%ポイント程度の差があるのは
「心身の重大なトラブル(病気・怪我等)であった。これらは、個々人、人間関係、経済
のトラブルと言い換えられる。
・ 5%ポイント以上の差があるのは、「一人暮らし」、「転校・転職・離職・退職(失業を除
く)」、「失業・休職・退学・休学(中退・不登校を含む)」、「家族間の重大なトラブル(家庭
内別居・DV・虐待を含む)」、「金銭による重大なトラブル」であった。孤独感が「しばしば
ある・常にある」人は、意図的もしくは不本意な所属の移動、家族のトラブル、金銭のト
ラブルを抱えている人が多い。一人暮らしはこれらのイベントと関連すると考えられる。
②支援を受けない理由
・ 孤独感が「時々ある」、「しばしばある・常にある」と回答し、支援を受けていない人の
うち、「支援が必要ではないため」と回答した人は、それぞれ 76.2%と 61.3%であった。
これは、孤独感が「時々ある」、「しばしばある・常にある」と回答し、支援を受けていな
い人のうち、前者は約 25%、後者は約 40%が、支援を必要としているが支援を受けら
れていないことを意味する
・ 支援を受けない理由として、「支援の受け方がわからないため」、「支援が必要だが、
我慢できる程度であるため」、「支援を受けるための手続が面倒であるため」が挙げら
れることから、孤独で支援を求めている一定数の人は、支援の受け方が分からない、
受けたいけれど我慢する、手続が面倒という理由で支援を受けていないことが分かる。
③相談相手の有無
・ 性別については、男性が 12.1%、女性が 5.0%、相談する相手がいない。従来の研究
と同様に、男性に孤立の傾向が見られる。
・ 年代別については、30 歳代から 50 歳代で相談相手のいない人が多い。これまで孤
立については高齢者が問題視されてきた。本調査では、孤独感と同様に、中年層の孤
立の傾向が明らかになった。
・ 世帯収入については、100 万円未満、100~199 万円で孤立の傾向が見られる。
・ 就業形態については、「仕事をしていない(求職中)」の人、「派遣社員」、「契約社員・
嘱託」の人に孤立の傾向が見られる。

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