参考資料2:孤独・孤立対策の重点計画(令和4年12月26日孤独・孤立対策推進会議決定) (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/suishinhonbu/dai1_shiryou.html |
出典情報 | 孤独・孤立対策推進本部(第1回 4/19)《内閣府》 |
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数の増加等が生じることとなった。
○ また、感染拡大防止措置の影響により、それまで行政機関や NPO 及び社会福祉法人等
(以下「NPO 等」)が各地域で提供してきた、地域のこどもや高齢者等の交流・見守りや支
え合いの場、あるいは相談支援を受ける機会等が失われたほか、それらの提供主体の
側においても、直接や対面でのコミュニケーションを行いながら支援等が必要な人に対し
て支援等を行う従前の取組・活動について、休止や手法の変更等を余儀なくされることと
なった。
○ さらに、外出自粛の影響により、人々が自宅で家族とともに過ごす時間が増加したことは、
家族の親密化をもたらす一方で、元々折り合いの良くなかった家族にとっては家族関係
の悪化が生じ、閉塞感を感じる人が少なからず存在したことが見込まれる。
このことは、自殺者数は令和2年に総数で前年比 912 人増の2万 1,081 人(うち、女性は
7,026 人で前年比 935 人増、児童生徒は 499 人で前年比 100 人増で過去最多)となり 11
年ぶりに対前年比で増加したこと、DV 相談件数は令和2年度で 18 万 2,188 件(前年度比
6万 2,912 件増)となったこと、児童相談所における児童虐待相談対応件数は令和2年度
で 20 万 5,044 件(前年比1万 1,264 件増)となったこと、小・中学校における長期欠席者の
うち不登校児童生徒は令和2年度で 19 万 6,127 人(前年度 18 万 1,272 人、前年度比1万
4,855 人増)となったこと等の要因の一つとも考えられる。
なお、令和3年の自殺者数は、総数では前年比 74 人減の2万 1,007 人となり、うち女性
は 7,068 人で2年連続の増加、児童生徒は 473 人で過去2番目に多い状況となっている。
また、令和3年度の DV 相談件数は 17 万 6,967 件で、前年度から 5,221 件減少している
ものの、引き続き高水準で推移している。さらに、令和3年度の小・中学校の不登校児童
生徒数は 24 万 4,940 人(前年度比4万 8,813 人増)で過去最多となっている。
○ 我が国の社会生活を一変させた新型コロナウイルス感染拡大は、それまでの社会環境
の変化等により孤独・孤立を感じやすくなっていた社会において内在していた孤独・孤立
の問題を顕在化させ、あるいは一層深刻化させる契機になったと考えられる。
(2)政府の取組
○ 新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化することにより、孤独・孤立の問題がより
一層深刻な社会問題となっていることを受けて、政府においては、令和3年2月に孤独・
孤立対策担当大臣を指名して同大臣が司令塔となり、内閣官房に孤独・孤立対策担当室
を立ち上げ、政府一丸となって孤独・孤立対策に取り組むこととした。
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