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資料1-2-3-2    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
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ブリンによる抗凝固療法を開始。ステロイドパルス療法、大量免疫グロブリン療
法、ステロイド後療法を行った。

2021/09/22 消化管と右腸腰筋に大量出血が発生し、消化管出血による出血性シ
ョック、造影 CT では上下部消化管の広範な虚血像があり、虚血性腸炎と判断。
抗凝固療法は中止、IVR を施行。点状出血、皮下出血、紫斑、出血傾向あり。バ
イタルサイン維持のために大量輸血を行い、抗凝固療法を中止。

2021/09/23

C3、C4、CH50 の補体に経時的低下があったため、補体関連の全身

性炎症反応症候群に伴う病態を考慮し、エクリズマブ投与を開始したが、効果は
得られなかった。

2021/09/27 肝障害、腎障害の進行あり。虚血、多発臓器梗塞の範囲が拡大し、
カンジダ菌血症も続発した。抗真菌薬加療を施行したが、徐々に状態悪化。消化
管出血も持続し、救命困難と考えられた。

2021/10/01 人工呼吸器・透析離脱が見込めず、中止へ。

2021/10/02 死亡。病理解剖実施。死因は多臓器不全、血栓性微小血管症、多発
性細動脈血栓症、重度横紋筋融解症、消化管大量出血、重度腎不全、亜急性肝梗
塞。剖検により、出血部に囲まれた散在性の白色変化を伴う急性から亜急性の肝
梗塞が明らかとなり、両腸腰筋及び右大腿四頭筋は大量出血を伴って広範囲に壊
死していた。誘因は明らかではないが、剖検の所見では血栓性微小血管障害症、
細動脈に多発性血栓症及び臓器壊死を認めた。

呼吸不全、乳酸アシドーシス、急性腎不全、カンジダ菌血症の転帰は、不明。横
紋筋融解症、亜急性肝梗塞、腎梗塞、虚血性腸炎、上下部消化管出血、出血性シ
ョック、多発性細動脈血栓症、多臓器不全、血栓性微小血管障害症の転帰は、死
亡。

追跡調査予定なし。

<臨床症状所見>

・腹水(発現日:2021/09/01)

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