よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-2    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

も拡大。心室中隔は圧排され、RV の長軸方向の motion も低下。TR(三尖弁閉鎖
不全症) moderate PG 47 mmHg Mr mild Ar mild。肺高血圧症の所見。肺塞栓は
確実だが、トロポニン I 0.178、心電図変化もあり、虚血性心疾患除外の為、
MDCT+肺動脈 CT 実施。両 PA に血栓多発、右肺下静脈に血栓の所見。右膝窩上下
に静脈内血栓残存あり。冠動脈は石灰化あるも有意狭窄はなし。深部静脈血栓症
からの肺血栓塞栓症と診断。加療目的に入院。入院後、肺血栓塞栓症、右下肢深
部静脈血栓症、右肺梗塞、肺高血圧に対し、エリキュース 20 mg/日を 7 日投与
し、以後 10 mg/日投与。座位で冷汗、頻発、Sat 低下出現し、血栓が動いたか再
塞栓が疑われた。ショックなし。

日付不明 その後、経時的に洞調律となり、 Sat 改善、酸素も減量できた。
Wenckebach AV block も徐々に減少。凝固線溶系に異常なく、抗リン脂質抗体症
候群も抗好中球細胞質抗体も否定。他にもヘパリン起因性血小板減少症、免疫性
血小板減少症、播種性血管内凝固症候群が除外された。糖尿病も脂質異常もな
し。特に血栓症素因はなく、タイミング的に本剤接種後の血栓症からの深部静脈
血栓症、肺塞栓が否定できない。

2022/03/16

Plt 18.1 に回復。D-dimer 10.4、LDH 165、BNP 96.0 に改善。超音

波検査で肺高血圧は消失、TR 23.8 mmHg。AR moderate。右膝窩に器質化血栓残
存。

2022/03/17 酸素も離脱でき、血圧・HR も安定し、退院。症状の軽快を認め
た。退院時にエリキュース錠 2.5 mg 4 錠分 2 を 26 日分処方。

肺血栓塞栓症、右肺梗塞、右下肢深部静脈血栓症の転帰は、軽快。肺高血圧症の
転帰は、回復。三尖弁閉鎖不全症、失神、低酸素血症、Wenckebach
AV

block、胆嚢腺筋腫症、肝嚢胞、両腎嚢胞の転帰は、不明。

追跡調査予定なし。

【胸部-下肢血管造影 CT 検査】(検査日:2022/03/09)

所見

・両側肺動脈主幹部から右肺上中下葉枝、左肺上下葉枝に filling defect を認
め、肺塞栓と考えられる。

51