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資料1-2-3-2    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (187 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00043.html
出典情報 第80回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第5回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(6/10)《厚生労働省》
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本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した解剖医による副反応報告症例
(厚生労働省受付番号:v2210000311)である。

2021/08/02 本剤 1 回目の接種。

2021/08/30 本剤 2 回目の接種。当日の副反応は不明。

2021/08/31 体温 37.9℃、倦怠感を認め、寝て過ごしていた。

2021/09/01 発熱を認めたが、体温は不明。
くも膜下出血;
2021/09/02 朝、体温 36.2℃。倦怠感と嘔気が持続。家族の出勤時は寝て過ご
アルコール中

していた。嘔気が強く摂食できない状態のため、家族がゼリー飲料を用意。

毒;
11:36 家族と電話で会話。嘔気が強いと話す。
アルコール性ケ
トアシドーシ

19:10 頃

家族が帰宅し、床上座位で意識呼吸がない状態で発見。

ス;
22260
呼吸停止;

糖尿病

19:36 救急要請。

19:43 救急隊到着時、心静止、対応反射なし、体温 33.9℃。
心停止;
20:01 病院へ搬送。胸骨圧迫、気管挿管、アドレナリン投与。搬送時、SARS心筋炎;

CoV-2 抗原定性検査は検出感度以下。CK 817 U/L、CK-MB 10.1 ng/mL、CRP 0.86
mg/dL、BNP 73.9 pg/mL 上昇。CK は死後値と考えられる。蘇生行為に反応せず。

意識消失;
20:30 死亡確認。突然死であった。
皮下出血
2021/09/08 死因身元調査法解剖施行。解剖時に採血した血液及び尿中 3-ヒド
ロキシ酪酸濃度の著増を認め、ケトアシドーシスにより死亡したと考えられた。
HbA1C の上昇や血糖・尿糖の著増は認めず、糖尿病の既往はあるが、糖尿病性ケ
トアシドーシスの可能性は低いと考えられた。病理組織検査において心筋炎を認
め、心臓左室前壁を主体とする筋線維束間の血管周囲間質に単核球を主体とする
炎症細胞浸潤を認めたが、筋線維の壊死は認めず、血中 NT-proBNP は死後として
は低値であった。心嚢液から白血球が検出され、心嚢脂肪織内血管周囲にも単核
球浸潤を認めた。心嚢液から有意な細菌やウイルスは検出されなかった。大腿血
中エタノール濃度は軽度酩酊相当であった。後頭部皮下出血、非致死的外傷性く
も膜下出血、脂肪肝を認めた。元々酒好きであり、家族の前では飲酒をやめてい
たが隠れて飲酒していた形跡があった。死因はケトアシドーシスと考えられ、そ
の原因はアルコール性であると推定。

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