本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した医師による副反応報告症例
（厚生労働省受付番号：i2110008382）である。

2022/04/19 医師より追加情報を入手した。

高血圧、前立腺肥大症、糖尿病のため通院中の被接種者。

日付不明 新型コロナウイルスワクチン（製品名不明）1 回目接種。

日付不明 新型コロナウイルスワクチン（製品名不明）2 回目接種。

2022/02/16 本剤 3 回目接種。

2022/02/19 注射部位の痛みが発現。

2022/02/21 倦怠感が出現。夕方、食欲不振を認めた。
良性前立腺
白血球数減少;
22150
血小板数減少

肥大症;

2022/02/22 朝、血小板減少が発現。

高血圧;

07:00 体温 37.9℃を認め、当院受診。COVID-19 抗原定量検査は陰性。血小板
6.2 万/mcL、WBC 2,900/mcL、CRP 8.04 mg/dL、D-Dimer 1.5 mcg/mL、フェリチ

２型糖尿病

ン 498 ng/mL。精査のため、入院。症状は発熱と倦怠感、白血球と血小板の減
少。

17:22 バイタルサインは意識清明、体温 38.6℃、血圧 148/78 mmHg、心拍 87/
分、Sp02 97%(RA)。

2022/02/23 血小板 4.2 万/mcL、WBC 2,200/mcL、D-Dimer 2.5 mcg/mL。凝固亢
進状態を認めた。本剤による血小板減少症を伴う血栓症を強く疑った。

20:00 体温 40℃、血圧 132/71 mmHg、心拍 89/分、Sp02 96%(RA)、意識清明。

2022/02/24 造影 CT 施行し、はっきりした血栓症なし。血栓性血小板減少性紫
斑病は溶血や発熱、意識障害なく否定的。特発性血小板減少性紫斑病は発熱をお
こさない。そのため、血小板減少症を伴う血栓症を疑い、抗 PF4 (血小板第 4 因
子) 抗体採血し、提出。

2022/02/25 血小板 5.4 万/mcL、D-Dimer 3.3 mcg/mL。ベニロン 50 g を点滴静
脈注射。

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