提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (109 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
328201
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
全身MRI撮影加算悪性腫瘍適応拡大
日本磁気共鳴医学会
28放射線科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
01内科
関連する診療科(2つまで)
16乳腺外科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
全身(広範囲)MRIによる悪性腫瘍(原発巣および転移)の診断(乳癌/悪性腫瘍)
無
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
E
202
注9
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
全身用コイルと寝台移動を併用して,通常,全脊椎を含めて頭部,頸部,胸部,腹部,骨盤部,大腿部,四肢の複数の部位を1回の検査で撮像す
る。従って,通常のMRI検査よりも検査時間が長くかかることから,昨年度改定で認められた全身MRI加算をすべての悪性腫瘍に適応拡大すること
が必要と考える。骨シンチやFDG-PET/CTの代用が可能となり悪性腫瘍の転移検索などに関する検査費用の抑制にもつながる
文字数: 193
再評価が必要な理由
現在認められている全身MRIは前立腺癌の骨転移診断を対象に骨シンチグラフィーの代用として用いることであったが,本技術は前立腺癌以外の
肺癌,乳癌,骨髄腫などの様々な悪性腫瘍における遠隔転移診断,臨床病期診断,再発診断や治療効果予測などにおいて骨シンチグラフィーのみ
ならずFDG-PET/CTの代用としての有用性が国内外で示唆されている。また,1.5テスラMR装置で申請され認可されたが,現在普及が進んでいる3テ
スラMR装置を使用することで,より高画質で撮像可能であり,診断能向上が示唆されているとともに,全身MRIの検査費用はFDG-PET/CTに比して
低額であるとともに,検査時間も同等以下であることから,医療経済の観点からも有用であるため。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):86,164円
外保連試案2022掲載ページ:420-421
外保連試案ID(連番):R13-42-6755
技術度:D 医師(術者含む):1 看護師:1 その他(技師):2 所要時間(分):53分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
・1.5T MR装置のみならず,3T MR装置における全身撮像用コイルと寝台移動による全身MRIは拡散強調像のみならず様々な撮像法を併用すること
により,1.5T以上のMR装置において前立腺がんのみならず,肺癌,乳癌,骨髄腫などの様々な悪性腫瘍における遠隔転移診断,臨床TNM病期診
断,術後再発診断や治療効果予測において骨シンチグラフィー,CTなどを含めたガイドラインにて提唱されている画像診断法およびFDG-PET/CTに
比して,同等あるいは有意に高い診断能が示されている(参考文献1-5)。
・全身MRIは全身用コイルと寝台移動の併用により全脊椎を含めて頭部,頸部,胸部,腹部,骨盤部,大腿部,下肢を1回の検査で施行することが
可能であり,悪性腫瘍の転移検索および原発巣検索で複数回施行するMR検査を短時間かつ1回の検査で施行することが可能であることから,転移
検索のみならずTNM病期診断などにおいて有用であり,前立腺癌以外に適応拡大することは医療資源の効率的活用と医療費抑制の観点からも有意
義であると考える。
・悪性腫瘍罹患者数891,000人/年(全国がん罹患モニタリング集計に基づく)を対象として,全身用コイルと寝台移動を併用し,1.5T MR装置の
みならず3T MR装置で撮像可能である。また,現在,1.5T MR装置の更新として急速に普及が進んでいる3T MR装置を使用することで,より高画質
の全身MRIが撮像できるため,PET/CTや1.5T MR装置に対する診断能向上も示唆されている。したがって,本手法を使用することによって現行の
600点でより高額な骨シンチグラフィーやPET/CTの代用をすることで医療費の抑制効果が得られる。
E
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
202
注9
医療技術名
全身MRI撮影加算
1910