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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

325104
子宮鏡下子宮筋腫摘出術(組織摘出回収システムによるもの)
一般社団法人

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

日本産科婦人科内視鏡学会
25産婦人科・産科
00なし

関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)

リストから選択

「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)

子宮粘膜下筋腫を子宮鏡下に同定、灌流液に生理食塩水を使用して、高周波電流発生装置を使用せず、子宮筋腫組織を細
切・切除・回収する。

文字数: 64
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

子宮粘膜下筋腫

子宮粘膜下筋腫は、不妊症、過多・過長月経、不正性器出血とこれに伴う鉄欠乏性貧血や月経困難症を生じる。現在、高周
波電流発生装置にヒステロレゼクトスコープを組み合わせて行われている。モノポーラ電流には灌流液にD-ソルビトールを
使用するので合併症に水中毒・低ナトリウム血症を生ずることがある。高周波電流の使用は不要な子宮内膜や子宮筋層の焼
灼や切除を招く。提案の術式は灌流液が生理食塩水で高周波電流を使用せず子宮組織の切除及び回収を行う。技術習得も容
易で安全性に優れ、合併症の減少、妊孕性の向上、月経関連疾患に関連する女性支援を後押しする手術手技である。保険収
載によって広く実施される治療法と考えられる。

文字数: 298
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

子宮粘膜下筋腫を原因とする以下の症状や疾患を有する女性
・過多月経、過長月経、不正性器出血などの月経異常
・器質性月経困難症
・不妊症
関連疾患として・鉄欠乏性貧血

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

全身麻酔下、あるいは、子宮頸部ブロック麻酔下などで子宮鏡にセットするシェーバーを駆動させ、刃が触れた組織の細
切・切除と吸引による回収を行う。手術時間は概ね60分以内である。日帰り手術、外来処置室での実施も可能である。通常
患者1人につき手技は1回である。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号
医療技術名

873 1
子宮鏡下子宮筋腫摘出術(電解質溶液利用のもの)

既存の治療法・検査法等の内容

入院して、全身麻酔下にヒステロレゼクトスコープを使用して高周波電流によって子宮粘膜下筋腫を切除、切除する毎に、
切除組織を体外に取り出す。狭い子宮腔内で切除ループなどを操作するため、正常子宮内膜、正常筋層を損傷することが多
く、合併症として子宮穿孔が生じる。手術難易度が高い。手術時間は概ね60分である。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

研究結果

従来法(高周波電気メスを用いるもの)と比較して本技術(組織切除回収システム)の技術の習得時間が短く(文献1)手術
時間が短く(文献2)、手術完遂率が高く(文献3)、患者満足度も高い(文献4)。合併症も従来法と比較して水中毒の発
生、子宮穿孔、出血が少ない(文献5)。
本技術(組織切除回収システムを用いるもの)と従来法(高周波電気メスを用いるもの)を比較すると、本技術は手術時間が短
く、手術完遂率が高く、合併症発生率が低いと報告されている(文献1-5)。
1b

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
⑥普及性

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

1.Alessandro Loddo Dusan Djokovic, Amal Drizi, et al
Hysteroscopic myomectomy: The guidelines of the
International Society for Gynecologic Endoscopy (ISGE) Eur
j Obstet gynecol Reprod Biol. 2022 268:121-128. 2.日本産科
婦人科学会、日本産婦人科医会編集 婦人科ガイドライン外来編
2023年版記載見込み。3.日本産科婦人科内視鏡学会編集 産婦人
科内視鏡手術ガイドライン2024年版記載見込み。

5,800人
5,800回
令和2年第7回NDBオープンデータによると年間に実施された子宮鏡下子宮筋腫摘出術を受けた患者数は約5,800人であった。

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