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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術適応拡大と増点
【技術の概要】 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術として、再発中・高リスクの子宮体がん(IB
期、II期、IIIC期)に対しても腹腔鏡下手術への適応拡大を要望する

図1

【対象疾患】 子宮体がん
日本産科婦人科学会婦人科腫瘍登録2020年患者年報によると、子宮体がん総数13,113
例のうち、手術を選択された症例数は11,206例である。そのうち再発中・高リスク症例は
7,500例と推定され、腹腔鏡下手術を施行する症例は2,500例が転換される可能性がある。
【背景】
• 米国NCCNガイドラインでは病変が子宮に限局する子宮体がんにおいては、進行期に
関わらず、腹腔鏡、ロボット、経腟、開腹のいずれの術式も許容されている(NCCN
guideline 2023)。本邦の子宮体がん治療ガイドライン2018年版でも、子宮体癌に対す
る鏡視下手術は子宮体がん治療ガイドライン2018年版、産婦人科内視鏡手術ガイド
ライン2019年版で推奨されている。
• 子宮体がんに対する腹腔鏡下手術は保険収載後、実施施設が増加している(2020年
は、ロボット手術増加とコロナの影響で減少)(図1)。
【既存の治療法との比較】
◆ 現状のK879-2では「子宮体癌取り扱い規約」におけるIA
期のみ腹腔鏡下手術が認められているが、術後病理診
断の結果でIB期、II期やIIICと診断し、腹腔鏡下傍大動
脈リンパ節郭清術(図2)が必要な場合は、後日K627-2
2により手術を2回行う必要があり、患者の身体的、経済
的負担が増加している。
◆ 先進医療A実施時30施設403例のデータでは、海外の
データやガイドラインと同様に、再発中・高リスクの子宮
体癌における傍大動脈リンパ節郭清術まで含めた腹腔
鏡下手術は出血量が少なく、周術期合併症は開腹手術
と比較して頻度が低く、入院も短期間であり、安全に施
行された(図3)。
【診療報酬上の取扱い】
• K手術
• 126,612点

図2.

図3 先進医療Aの結果

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