提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (59 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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【既存の治療法との比較】
【技術の概要】 子宮内腔に発生した子宮内膜ポリープ、胎盤ポ
リープなどの子宮内腔に発生したポリープ状病変を、子宮鏡ス
コープに設けられた細経のワーキングチャネルより組織切除回収
システム(シェーバー)を挿入し、破砕・吸引しながら摘出する医療
技術である。灌流液には生理食塩水を用いることができ、水中毒
の発生率が低い。
【具体的な方法】
・まず子宮鏡スコープ(①)を子宮内に挿入
・ハンドピース(②)にシェーバー(③)を取り付け、スコープに挿入
・シェーバー先端をポリープに近づけ、フットスイッチ(④)を踏むこ
とによって、シェーバー先端が回転しポリープが破砕され、同時に
破砕されたポリープが吸引され子宮外へ搬出される。
④フットスイッチ
①子宮鏡スコープ
本術式
既存の治療法
組織切除回収システム
子宮鏡下子宮内膜ポ
によるもの
リープ切除術(K872-3)
摘出方法
機械的破砕
高周波電流
手術時間
短い
長い
*1,2,4
手術完遂率
高い
やや低い
*1,4
手術のしやすさ
やりやすい
難しい
*1
手術合併症
低い
やや多い
*4,5
ポリープの再発率
低い
やや多い
*3
器具の先端
の形状
②ハンドピース
③シェーバー
*1,2 文献1,2 ランダム化比較試験(文献1:内膜ポリープ,文献2:胎盤ポリープ)
*3 文献3 単施設による後ろ向き観察研究
*4 文献4 ランダム化比較試験のシステマティックレビュー
*5 文献5 米国における合併症データベースを用いた研究
【診療報酬上の取扱】
・K手術
・13,090点 (外保連試案ID S94-0304820)
【対象疾患】 子宮内膜ポリープ、胎盤ポリープ
令和3年社会医療診療行為別統計によると年間に実施された
スコープ に シェーバー+ハンドピース を挿入したところ
子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術を受けた患者数は約19,000人。
1860 内20%に本術式が施行されると年間対象患者は3,800人程度。