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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (149 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

330101
鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(片側あるいは両側頸部郭清術を伴うもの)
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
27耳鼻咽喉科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する

令和4年度

鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(片側あるいは両側頸部郭清術を伴うもの)



追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)

咽頭悪性腫瘍の経口的な内視鏡下切除を行い、併せて片側あるいは両側の頸部郭清を行う。

文字数: 41
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

咽頭悪性腫瘍

K374-2鏡視下咽頭悪性腫瘍手術にK469に掲げる頸部郭清術を併せて行う場合、通則9が適用されている。しかしK374-2は経口
的手術であり、頸部郭清術は全く別術野の手術である。近年ロボット支援機器の普及により、ロボットのセッティングから撤
収まで手術時間は延長しており、頸部郭清術を行う場合は体位からやり直しとなるため、これら2つの手術は全く別の手術と
なる。現在の加算対象では不合理であり、鏡視下手術+頸部郭清術の新たな術式が求められる。

文字数: 219
【評価項目】
以下の要件を満たす咽頭悪性腫瘍の患者。

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

全身麻酔下に経口的に内視鏡下に咽頭切除を行い、併せて頸部郭清を行う。多くは未治療新鮮例に対して行われるが、再発例
に対して行われることもある。術後の経過が良好であれば、術後10日程度で退院可能である。

区分



番号
医療技術名

374-2【郭清】
鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。)、頸部郭清術

既存の治療法・検査法等の内容

全身麻酔下に経口的に内視鏡下に咽頭切除を行う。併せて頸部郭清を行う。
(令和4年の改正においてロボット支援機器の使用も認可された。)

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

研究結果
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

K374-2鏡視下咽頭悪性腫瘍手術は経口的な原発巣切除術であり、通則9が適用される他の手術、例えばK415 2舌悪性腫瘍手術
(亜全摘)、K374咽頭悪性腫瘍手術などの頸部操作による原発巣切除術と異なり、頸部郭清術を原発巣切除術と同一手術野で
行うことは不可能である。即ち、同一皮切により行い得る同一手術野の術式ではない。また、K374-2鏡視下咽頭悪性腫瘍手術
に併せて行う頸部郭清術に要する時間は、単独で行う頸部郭清術に要する時間と同等である。

頭頸部がん専門医制度の指定研修施設128施設および日本耳鼻咽喉科学会専門医制度の研修施設(頭頸部がん専門医制度の指
定研修施設でもある施設は数に含まない)41施設の計169施設における平成30年1-12月の手術症例を対象としたアンケート調
査によれば、K469 頸部郭清術の所要時間は片側で194分(N = 990)、両側で316分(N = 76)であった。一方、K374咽頭悪性
腫瘍手術については原発巣切除術を頸部外切開によるものと経口によるものとに分けて解析したところ、頸部外切開原発巣切
除術に併せて行った頸部郭清術の所要時間は片側で89分(N = 55)、両側で286分(N = 7)であったのに対し、経口的原発巣
切除術に併せて行った頸部郭清術の所要時間は片側で147分(N = 269)、両側で275分(N = 20)であった(日本耳鼻咽喉科
学会会報 124: 783-789, 2021)。このように咽頭悪性腫瘍の原発巣切除術を経口的に行う場合は頸部外切開で行う場合と比
べて、併せて行う頸部郭清術により長い時間を要した(但し、頸部外切開によるK374咽頭悪性腫瘍手術に併せて行った両側頸
部郭清術の所要時間が長いのは少ない症例数による偏りのためと考えられる)。経口的な原発巣切除術に併せて行う頸部郭清
術の所要時間は単独で行う頸部郭清術の所要時間の80%前後であったが、両者の手技は全く同一であることから、実際の両者
の所要時間は全く同等と考えられる(後方視的アンケート調査の性質上、併せて行った頸部郭清術の所要時間は実測値ではな
く推測値であり、その推測値は実測値より低めとなるため)。尚、K374-2鏡視下咽頭悪性腫瘍手術は令和2年度より新たに保
険収載された術式であるが、アンケート調査の対象年である平成30年においては経口的なK374咽頭悪性腫瘍手術がこれに該当
する。

3
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

1950

日本頭頸部癌学会の頭頸部癌診療ガイドラインにおける当該技術の
位置づけは、「⑦医療技術の成熟度」の項目に記載の通りである。