よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (69 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

腟断端挙上術(ロボット支援)について
【技術の概要】
ロボット支援腹腔鏡下に子宮を摘出し、その支持靭帯である仙骨子宮靭帯を縫縮し、腟断端に固定することで下垂した腟を挙上
する。すでに保険収載されている開腹や腹腔鏡下での腟断端挙上術をロボット支援下に行う術式である。
【対象疾患】
骨盤臓器脱(主に子宮脱)
本邦では、骨盤臓器脱患者に対する手術が年間約16,500件行われている。そのうち約40%が腟式子宮全摘術+腟壁形成術+腟断
端挙上術(VTH+APC+McCall)、約25%が腹腔鏡仙骨腟固定術(LSC)またはロボット支援仙骨腟固定術(RSC)である。下
腹部の開腹術の既往がある症例は前者を施行し得ず、後者は人工物であるメッシュを使用するため糖尿病等の易感染例では対象
とならない。そのような場合に本術式が実施される。
【既存の治療法との比較】
子宮脱に対しては、LSC、RSC、仙棘靭帯固定術(SSF)、VTH+APC+McCall 、マンチェスター手術、腟閉鎖術などが施行さ
れるが、 VTH+APC+McCallおよびマンチェスター手術は比較的再発率が高い。易感染例、緑内障や脳動脈瘤の合併例ではLSC
およびRSCは避けられ、SSFは高難度であり、腟閉鎖術は子宮がん検診が行えなくなり、性交不能となる。ロボット支援下腟断端
挙上術はこれらの欠点を補うことのできる術式であり、比較的高難度の腹腔鏡下腟断端挙上術よりも平易である。

1870

一般的な腟断端挙上術

McCall法による腟断端挙上術