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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (114 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

328202

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

心臓MRI撮影加算の増点
日本磁気共鳴医学会
28放射線科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

03循環器内科
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

先進画像加算:心臓MRI撮影加算の見直し



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


202 注4
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

心臓MRIの技術進化は目覚ましく、シネMRI、心筋血流MRI、MRA、遅延造影による壁運動、心筋虚血、冠動脈狭窄、梗塞心筋の評価に加え、T1マッ
ピング、ストレイン解析によるによる心筋組織性状、局所心機能の評価などの新技術が多くの医療機関で利用可能となった。こうした新技術の進
歩により心臓MRIはCTやSPECTで得られない情報を一回の検査で提示しガイドライン上も心疾患診療における重要性が増している。

文字数: 200

再評価が必要な理由

近年心臓MRIでは多くの検査法が開発されているが、一患者に複数スキャンを要し検査時間の長い心臓MRI検査は、撮影後も様々な画像処理と解析
を行うため、通常のMR検査の約2倍以上の時間がかかり、医療機関にとってコスト高となっている、欧米のガイドラインでは心臓MRIは虚血性心疾
患や心不全等の診断と予後の判定等に推奨クラスⅠで強く推奨され標準検査として広く実施されており評価が非常に高い。わが国でも、2022年に
作成された「安定冠動脈疾患の診断と治療ガイドライン」において冠動脈疾患疑い患者で、負荷心筋血流MRIは冠動脈CTAと並び推奨グレードA、
エビデンスレベルIの検査である。また、2020年に作成された「心アミロイドーシス診療ガイドライン」においても、シネMRI、遅延造影MRI、T1
mappingからなる心臓MRI検査は推奨グレードAである。しかし本邦では心臓MRIに対する評価が心筋SPECTに比較して十分ではないため、更なる加
算の増点を要望する。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):128,252円
外保連試案2022掲載ページ:418-419
外保連試案ID(連番):R11-42-6581
技術度:D 医師(術者含む):2 看護師:1 その他(技師):2 所要時間(分):95分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
1.5T以上の高磁場装置で行われる心臓MRI検査は、心電図同期および呼吸停止を行いながら高空間解像度、高時間分解能の撮影を行うことで、各
種心疾患の診断を高い精度で総合的に行うことを可能にした。遅延造影MRIは、心筋梗塞や線維化病変を心筋SPECTよりも高い解像度で鮮明に描出
し、内膜下梗塞の診断能が飛躍的に向上しただけでなく、心疾患患者の予後評価にも非常に有用である。また、慢性冠動脈疾患患者における負荷
心筋血流MRIによる心筋虚血の診断は、空間分解能が高くアーチファクトも少ないことから、心筋SPECTと比較して感度、特異度ともに有意に高
い。こうした優れた診断能が示されているにも関わらず、心臓MRIの検査件数は心筋SPECTの5分の1に留まっており、検査の手間や所要時間に比べ
て診療報酬が低いこともその原因と考えられる。また、シネ MRIによる心機能評価は拡張型心筋症の推奨グレードAとなっていることに加えて、
近年開発されたT1マッピングを用いると心筋線維化やアミロイド沈着などの心筋組織性状をT1緩和時間や細胞外液分画値から客観的に評価できる
ため、心アミロイドーシス診療ガイドラインでは推奨グレードAに加えられるなど、心臓MRIは様々な心筋疾患の診断において不可欠な検査になっ
ている。このように心臓MRI検査は患者ニーズが高い検査法であるが、検査の所要時間や手間がかかるため加算増点がないと患者のニーズに応え
られない。
・心臓MRI年間推定検査数:44,834、心筋血流SPECT年間推定検査数:191,352(循環器疾患診療実態調査 調査結果報告書2021)
・現在の心臓MRI検査費用:3,233点
磁気共鳴コンピューター断層撮影1,360点(平均):1,330点(1.5T), 1,600点(3T)、コンピューター断層診断450点、MRI造影剤注入手技:250点、
ガドリニウム造影剤(マグネスコープ20mL) 773点、心臓MRI加算400点
・心筋SPECT点数:9,859点
シングルホトンエミッションコンピューター断層撮影1,800点、負荷検査900点、核医学診断370点、塩化タリウム製剤(TL-201/148Mbq ) 6,789点

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