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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (150 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑥普及性

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制
等)

2,100人
2,300回
国立がん研究センター「全国がん登録」に基づく「全国がん罹患数」によれば、平成29年の口腔・咽頭がんの総数は22,034例
である。一方、日本頭頸部癌学会「全国悪性腫瘍登録」によれば、平成29年の下咽頭がんは2,697例で、そのうち経口的鏡視
下原発巣切除術+頸部郭清術の対象となり得るT1N1-3およびT2N0-3は計989例であった。中咽頭がんは2,143例で、そのうち経
口的鏡視下原発巣切除術+頸部郭清術の対象となり得るT1N1-3およびT2N0-3は計1,045例であった。上咽頭がんは370例であっ
たが、上咽頭がんが手術療法の対象となることは稀である。これらに基づけば対象となる患者数は、咽頭悪性腫瘍で5,226例
と推計される。咽頭悪性腫瘍については、約40%が手術療法で、約60%が放射線療法で加療されることから、年間2,100例と
した。尚、再発例に対し当該技術を行うことがあることから、年間実施回数は2,300回とした。

頭頸部癌診療ガイドラインによれば、下咽頭がんT1-2症例の手術療法においては、可能であれば原発巣については経口的切除
術を選択し、必要に応じて頸部郭清術を行うこととされている。経口的切除術が困難な場合は頸部外切開による切除術とな
る。中咽頭がんT1-2症例の手術療法は下咽頭がんT1-2症例と同様である。即ち、中・下咽頭がんT1-2症例の多くも当該技術の
対象である。
外保連試案での難易度は全てDであり、実施に当たっては頭頸部がん専門医が行う、あるいは頭頸部がん専門医の指導の下で
耳鼻咽喉科専門医が行うことが望ましい。

下記の要件を満たす施設

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門性 医師3名(少なくとも1名の耳鼻咽喉科専門医)、看護師2名。
や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の要 当該技術の適応の判断および実施に当たっては、頭頸部癌診療ガイドラインを参考にすること。
件)

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

当該術式は保険収載されている既存の術式を組み合わせたものであり、その安全性は既存の術式と同等である。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし。


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(片側頸部郭清)
外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):人件費1,056,780円と償還できない費用311,625円から136,841点を希望
外保連試案2022掲載ページ:144-145
外保連試案ID(連番):ID S93-0147430
技術度D、医師3名、看護師2名、手術時間360分

⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

予想影響額

鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(片側頸部郭清を伴うもの)136,841点
鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(両側頸部郭清を伴うもの)161,929点

鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(両側頸部郭清)
外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):人件費1,279,460円と償還できない費用339,825円から161,929点を希望す
る。
ID S93-0147440
技術度D、医師4名、看護師2名、手術時間420分

区分



番号
技術名

K374-2【郭清】
鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む)およびこれに併せて行う頸部郭清術

具体的な内容

今後、頸部郭清術を併せて行う鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。)については、今回申請する当該技術
に置き換わることになる。従って、K374-2【郭清】における【郭清】は削除して、K374-2を単体として残すことになる。

プラスマイナス
予想影響額(円)

2,201,494,680円

その根拠

増(+)

現在、K374-2鏡視下咽頭悪性腫瘍手術【郭清】の点数は、片側頸部郭清で42,740点(38,740+4,000)、両側頸部郭清で44,740
点(38,740+6,000)である。また、先述の全国アンケート調査によれば、鏡視下咽頭悪性腫瘍手術に併せて行った片側頸部郭
清術は269件、両側頸部郭清術は20件で、片側が93%、両側が7%であった。鏡視下咽頭悪性腫瘍手術は年間2,300回と見込ま
れることから、そのうち片側頸部郭清術を併せて行うものは2,139回、両側頸部郭清術を併せて行うものは161回となる。従っ
て、鏡視下咽頭悪性腫瘍手術についての予想影響額は、片側頸部郭清術を併せて行うものが、(1,368,410-427,400)×
2,139=2,012,820,390円、両側頸部郭清術を併せて行うものが、(1,619,290-447,400)×161=188,674,290円で、計
2,201,494,680円である。

備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
先端彎曲ビデオスコープ、FK-WOリトラクター、ディスポーザブル高周波ナイフ
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

3)調べていない

特になし

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

d. 届出はしていない
特になし

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