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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (171 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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申請技術名:脊髄誘発電位測定等加算

耳科手術に用いた場合の追加

技術の概要:耳科手術術中の顔面神経の同定および顔面神経麻痺回避のため、脊髄誘発電位測定
等加算の耳科手術への適応拡大を希望する
耳科手術による顔面神経麻痺の頻度

顔面神経モニタリングの必要性に関するアンケート

著者

雑誌名

頻度

Nilssen EL

J Laryngol Otol (1997)

1.7%

Mandour MF

Cochlear Implants Int (2019)

2.1%

鼓室形成術で顔面神経モニタリングが必要と
考える医師の割合の変遷(アメリカ)
著者

雑誌名

必要

Roland PS

Am J Otolaryngol (1994)

4%

Greenberg JS

Otolaryngol Head Neck Surg (2002)

32%

Hu J

Otolaryngol Head Neck Surg (2014)

70%

Gidley PW

OTO Open (2018)

89%

現在の使用状況

鼓室形成術
乳突削開術
人工内耳植込術
外耳道悪性腫瘍手術
外耳道造設術・閉鎖症手術
経迷路的内耳道開放術
人工中耳植込術
錐体部手術
中耳、側頭骨腫瘍摘出術
中耳悪性腫瘍手術
中耳根治手術
内リンパ嚢開放術
迷路摘出術
アブミ骨摘出術・可動化術
上鼓室開放術

• 海外の研究において顔面神経モニタリングは耳科手術に
おける顔面神経麻痺の回避に有用と報告されている。

0%

20%

40%

必要ない

必要

60%

80%

100%

(平海ら、2022)

• 耳科手術全例で使用するのがQOL、費用のいずれにおいて
も最善と報告されている。

診療報酬上の取り扱い

• 本邦において顔面神経モニタリングを使用している施設は
86.7%、使用している施設での実施割合は61.3%で、使用
しない理由として42.9%が消耗品の費用を挙げている。




• 令和3年社会医療診療行為別統計から推測する対象手術数
は年間11,000例である。

1972
(参考:消耗品費用:刺激プローベ:16,000
円+針電極:30,000 円=46,000円)

年間対象症例:9,350例/年(85%の手術で使用した場合)
K930 1:3,630点/例(K159と同等の手技であるため)
=339,405,000円のプラス