提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (99 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
328103
急性期脳梗塞における脳MRI灌流画像検査
日本磁気共鳴医学会
28放射線科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
29脳神経外科
関連する診療科(2つまで)
12神経内科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
追加のエビデンスの有無
無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
造影剤を急速静注して脳MRI灌流画像と拡散強調像の撮像を行い、得られた画像データから梗塞コアの領域(ADC < 620)や虚
血ペナンブラの領域(Tmax値 > 6秒)を自動解析ソフトで抽出する。発症6-24時間の血栓回収療法の適応決定においては虚血
ペナンブラの体積が15mL以上あること、虚血ペナンブラと梗塞コアの体積比が1.8以上あることが重要であり、これらを自動
解析ソフトで客観的に定量解析する。
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
文字数: 278
急性期脳梗塞(発症24時間以内)
急性期脳梗塞において脳MRI灌流画像検査を適切かつ安全に行うためには、検査に習熟した医師や放射線技師による体制整備
が整っていることが必要。また、虚血ペナンブラや梗塞コアを視覚的に判定すると評価者の主観が入る。各種ガイドラインに
おいても、発症6-24時間の急性期脳梗塞における血栓回収療法の患者選択において、脳灌流画像の自動解析ソフトによる客観
的な体積測定の有用性が述べられている。脳灌流画像の自動解析を保険収載することで客観的な患者選択が可能となり、より
安全な血栓回収療法が実現できる。保険収載に際しては薬機法で認証・承認されている自動解析ソフトを用いる。
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
急性期脳梗塞(発症24時間以内)
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
発症6-24時間の急性期脳梗塞患者の受診時に造影剤を急速静注して脳MRI灌流画像と拡散強調像の撮像を行い、得られた画像
データから梗塞コアの領域や虚血ペナンブラの領域を自動解析ソフトで抽出する。虚血ペナンブラの体積が15mL以上あり、虚
血ペナンブラと梗塞コアの体積比が1.8以上ある症例の場合は血栓回収療法の適応となる。
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
区分
区分をリストから選択
番号
医療技術名
特になし
特になし
既存の治療法・検査法等の内容
特になし
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
急性期脳梗塞においてMRI灌流画像を用いた虚血ペナンブラの定量解析の結果から患者選択をして血栓回収療法を行った場
合、内科的治療と比較して予後が有意に改善する。
DAWN study、DEFUSE 3 studyにおいて、発症6-24時間の急性期脳梗塞患者にCT・MRI灌流画像を用いて虚血ペナンブラの定量
解析を行い、血栓回収療法の適応決定を行った場合、内科的治療と比較して予後が有意に改善する。
1a
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
⑥普及性
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
「Guidelines for the Early Management of Patients With Acute
Ischemic Stroke」「画像診断ガイドライン2021年版」「経皮経管
的脳血栓回収用機器 適正使用指針 第4版」において、最終健常
確認時刻から6時間を超えた脳梗塞では、虚血コア体積と、灌流画
像での灌流遅延領域にミスマッチがあると判断される症例に対し、
最終健常確認時刻から24時間以内に本治療法を開始することが勧め
られる。
1,500人
1,500回
急性期脳梗塞でアルテプラーゼ静注療法や血栓回収療法施行患者を行う患者(約30,000人)の5%に実施
1900