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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (138 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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「技術名:小児全身MRI撮像加算」
【技術の概要】
・近年、広範囲対応の統合型体幹部コイ
ルが使用可能となり、非侵襲的に広がり
診断を可能とする拡散強調画像とT2強調
画像、STIR画像を最低2部位、同コイル
で施行

【対象疾患名】
・18歳以下の腫瘍性病変、転移や二次がんの発症が疑わ
れる患児。

【既存の検査法との比較】
・CT、PET、核医学検査と異なり、被ばくがないことか
ら、ヨーロッパ小児放射線学会からの勧告がされている。
・複数部位を同時に撮影可能であり、全身評価を必要とす
る患児への負担が軽減。
• 放射線被ばくが発がんリスクを励起する患児に対する
全身評価が可能

A

全身MRI

B

造影CT

図 4. 17歳 男児 悪性リンパ腫 両側の鎖骨上窩リンパ節の腫大が認められ
る。左の全身MRIでも右の造影CTと同様にリンパ節の腫大が描出されている。

図1. 13歳 男児
白血病 複数の画像を組み合わせて全身MRI画像
を作成している。より体幹が小さい場合にはより
少ないステーション数で検査を行うことが可能で
ある。膝周囲にステロイドの合併症である骨壊死
が疑われる。

図2. 22カ月 女児
リー・フラウメニ症候群
左副腎部に腫瘤が認められ、
病理学的には副腎皮質がん
と診断された。

図3. 9歳 女児
ランゲルハンス組織球症
左肩峰、右恥骨に病変が認
められ、浸潤が疑われる。

【診療報酬上の取扱】
E 画像診断
600点
・複数部位の撮影だけでなく、後処理(画像接合など)が必要。
・多くの撮影種類を評価する必要から、読影にも技術度を要する。
・小児では検査時に医師の付き添いが必要となる場合も多い。

1939 of Whole-Body MRI in Evaluation of Pediatric Cancer Patients. Gottumukkala RV, Gee MS,
Current and Emerging Roles
Hampilos PJ, Greer MC. Radiographics. 2019 Mar-Apr;39(2):516-534.