提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (46 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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324203
提案される医療技術名
ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術(単純)(傍大動脈リンパ節郭清を含む)
整理番号
申請団体名
日本産科婦人科学会
25産婦人科・産科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術(単純)(傍大動脈リンパ節郭清を含む)
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
879-2
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
子宮体がんⅠA期に対して腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術が保険収載されている。開腹術による傍大動脈リンパ節郭清は極めて侵襲性が高いため、ⅠB
期、Ⅱ期に対して腹腔鏡下(ロボット支援下含む)によりリンパ節郭清を行う。予後を担保しつつ侵襲性は極めて低くなり、最終的な医療費の軽
減、患者の社会復帰が期待される。内視鏡手術用支援機器(ロボット)を用いることで繊細で正確な手術操作が可能となり安全性が高まる。
文字数: 194
再評価が必要な理由
米国では子宮悪性腫瘍手術の約8割がロボット支援下で行われている。子宮体がんのリンパ節転移は骨盤リンパ節だけではなく傍大動脈リンパ節
へ転移することが知られているため、リンパ節郭清を行う場合は骨盤リンパ節のみならず傍大動脈リンパ節郭清を行う必要がある。しかし、日本
において保険収載されている子宮体がんに対する腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(ロボット支援下含む)の対象はⅠA期であることから傍大傍脈リン
パ節郭清を行うことが少ない。IB期以上では傍大動脈リンパ節郭清を必要とするが、子宮体がんIB期以上に対する腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術は保
険収載されていない。子宮体がんⅠ期とⅡ期に対する傍大動脈リンパ郭清において、開腹術と比較してロボット支援手術は摘出リンパ節数や合併
症の発症頻度を変えずに入院期間が短く、健康管理に対する医療費が削減した(参考文献1)。また、子宮体がんⅣ期までのすべての病期に対し
て、ロボット支援手術は腹腔鏡手術と比較して傍大動脈リンパ節郭清の時間は変わらないものの全体の手術時間が短く、傍大動脈リンパ節の摘出
数が多くなる結果として摘出リンパ節当たりの手術時間が短縮した(参考文献2)。以上から、ロボット支援手術による傍大動脈リンパ節郭清に
より侵襲性の軽減、入院期間の短縮、総医療費の低減になることがわかっているため、産婦人科内視鏡手術ガイドラインでは適切な症例選択のも
とでロボット支援手術は開腹手術と並ぶ選択肢として推奨されている。また、当該技術は改訂中の日本婦人科腫瘍学会の子宮体がん治療ガイドラ
インにおいてⅠ期、Ⅱ期に対して推奨、提案することが記載される予定である。
このように、医療的な意義は高いにもかかわらず日本では多くの子宮体がん患者はその恩恵を受けていないことから適応拡大が求められる。ま
た、子宮体がんに対する傍大動脈リンパ節郭清を含む腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術は侵襲性の観点から後腹膜リンパ節郭清を含まないロボット支援
腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術とは別に評価すべきであり、傍大傍脈リンパ節郭清を含むロボット支援腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術に対してより高い評
価が妥当と考える。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):1,598,070円
外保連試案2022掲載ページ:258
外保連試案ID(連番):S83-0308810
技術度:D 医師(術者含む):3 看護師:2 その他:0 所要時間(分):420
-----------------------------------------------------------------根拠:S91-0308820に相当する技術と考えられるため、
①外保連試案点数:123,809点
②別途請求が認められていない必要材料と価格(定価):359,984円
ロボット支援下腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術は、子宮体がんⅠA期の患者に対し、ロボット支援下に子宮全摘出術+両側付属器切除術+骨盤リンパ
節郭清を行う手術である。ⅠA期であっても高悪性度の癌に対しては傍大動脈リンパ節郭清+大網切除を追加することがある。ロボット支援下手
術を含むK879-2「腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術」は、平成30年度診療報酬改定時に保険収載された。現在、K879-2「腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術」は
70,200点を算定している。一方でⅠB期以上は開腹手術のK879「子宮悪性腫瘍手術」69,440点を算定している。なお、使用する超音波凝固切開装
置等の材料費や薬剤費については、技術料とは別に算定できることとなっている。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
879-2
医療技術名
腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術
1847