提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (75 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
325201
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
腹腔鏡下子宮全摘術または腹腔鏡下子宮筋腫摘出術におけるIn-bag morcellation加算
一般社団法人日本産科婦人科内視鏡学会
25産婦人科・産科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
リストから選択
提案当時の医療技術名
無
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
872-2
877-2
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
その他」を選んだ場合、右欄に記載
腹腔鏡下子宮全摘術または腹腔鏡下子宮筋腫摘出術において、摘出した子宮もしくは子宮筋腫を腹腔鏡手術トロカールと連続している組織細切
バッグに入れた状態で細切装置を使ってmorcellationし(In-bag morcellation)、体外に回収する医療技術である。摘出物を腹腔鏡トロカール
と連続した閉鎖システムを用いて回収することで、摘出子宮もしくは子宮筋腫組織の腹腔内飛散のリスクが軽減される。
文字数: 199
再評価が必要な理由
2014年に摘出組織の電動モルセレータを用いた細切による腹腔内組織飛散により、医原性の二次性腫瘍が発症し死亡例が報告されて以来、米国で
電動モルセレータを用いた組織細切による回収は原則禁止となり、2015年4月にわが国でも電動モルセレータ使用に関する注意喚起がなされ、一
時使用できなくなった。その後、組織細切バッグの閉鎖システムを用いたIn-bag morcellation技術が導入された。この技術では、摘出組織の腹
腔内飛散のリスクが大幅に軽減されるものの、ディスポーザブルの特殊な閉鎖装置が必要であり、費用の観点からその使用を見送る施設が多い。
安全性の観点からIn-bag morcellationは重要な手術手技であり、加算が必要と考えられる。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
腹腔鏡下子宮全摘術または腹腔鏡下子宮筋腫摘出術において摘出した組織を体外に回収する際、In-bag morcellation技術を導入することによ
り、手術時間が20-30分延長する。また、In-bag morcellationを行うための専用の機器が必要となり、これらは償還できていない。一方で、当該
技術は摘出組織の腹腔内飛散予防に対しては必須の処置であり、日本産科婦人科内視鏡学会のガイドライン2019年版および2021年の日本産科婦人
科内視鏡学会の声明では、In-bag morcellationの使用が推奨されている(参考文献)。
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):812,938円, 863,533円
外保連試案2022掲載ページ:256-257
外保連試案ID(連番):S92-0307000, S92-0308100
技術度:D 医師(術者含む):3, 4 看護師:2, 2 その他:0 所要時間(分):180, 210
------------------------------------------------------------------
腹腔鏡下子宮筋腫摘出術、腹腔鏡下腟式子宮全摘術において、子宮あるいは子宮筋腫を摘出後に腹腔鏡トロカールから回収袋を腹腔内に挿入す
る。袋に摘出組織を入れた後、袋の中に腹腔鏡と電動モルセレータを挿入し、摘出組織を袋内で細切し、体外に回収する。In-bag morcellation
は、同手術における超音波凝固切開装置使用とほぼ同じ技術と考えられるため、項目設定を見直し、超音波凝固切開装置加算と同じ点数の新たな
項目を設定するのが妥当と考えた。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
872-2
医療技術名
腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術、
③再評価の根
拠・有効性
877-2
腹腔鏡下腟式子宮全摘術
In-bag morcellationを行うことで、摘出子宮筋腫もしくは筋腫組織の腹腔内飛散を防ぐことができる可能性がある。In-bag morcellationを行う
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 ことにより、従来の術式と比較して、手術成績、長期予後に有意差は認められていない。一方、In-bag morcellationを行わずに組織を細切しな
がら体外に回収した際に飛散した筋腫組織が腹腔内に生着し、数年あるいは10数年後に腹腔内播種性筋腫症として発見されたという症例が複数報
後等のアウトカム
告されている。
ガイドライン等での位置づけ
産婦人科内視鏡手術ガイドライン2019年版(日本産科婦人科内視鏡学会編)98ページ:組
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
織細切に伴う播種のリスクの軽減目的に、組織細切バッグなどの閉鎖システムの利用が模
る。)
索されているとの記載あり。
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