提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (116 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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CMR T1 mapping の臨床応用
2)著者
後藤義崇ほか
3)雑誌名、年、月、号、ページ
心臓 50 (11) 1190-1194 (2018)
4)概要
最近,心内膜下心筋生検をゴールドスタンダードとした場合のCMR での診断能を検討したMyoRacer Trial が報告された.その結果,T1マッピン
グ でNative T1 を評価したほうが,T2マッピング や遅延造影,Lake Louise 基準よりも優れていることが示された(感度:88%,特異度:
67%)。その後に報告されたメタアナリシスにおいても同様に,急性心筋炎の診断におけるNative
T1の有用性が示されている。(P1192) T1 mapping により,従来の心臓MRI 検査と比べて,心筋鉄過剰症,心ファブリー病,急性心筋炎,心アミ
ロイドーシスなどをより早期かつ正確に診断することが可能であるというエビデンスの蓄積が進んでいる。(P1193)
1)名称
心アミロイドーシスにおける画像診断の役割と進歩
2)著者
尾田済太郎
3)雑誌名、年、月、号、ページ
心臓 51 (7) 665-683 (2019)
4)概要
心アミロイドーシスでは Native T1,細胞外液容積分画(ECV) とも極端な異常高値を示すことが多い(図 2).形態的に類似する肥大型心筋症や
高血圧性心筋症,大動脈弁狭窄症と比べ,心アミロイドーシスの Native T1,細胞外液容積分画(ECV)は有意に高いとされる.Native T1 単独の
診断能は感度 80-92%,特異度 56-91%と優れており,他のパラメータと総合評価することで,診断能はさらに向上すると考えられる。T1マッピ
ング は遅延造影 MRIよりも病変の検出感度が高く,心アミロイドーシスの早期診断に貢献する技術と考えられる。Native T1 と ECV は心アミロ
イドーシスの重症度や予後とも相関を示すため,リスク評価や経過のモニター,治療効果判定など診療マネージメントへの活用が期待されている
(P668)
1)名称
心不全をMRIで診る
2)著者
石田正樹
3)雑誌名、年、月、号、ページ
臨床検査
4)概要
心筋梗塞の病歴がない患者において、遅延造影MRIで心筋梗塞が指摘される無症候性心筋梗塞(unrecognized myocardial infatrction: UMI)は高
齢者の15-20%でみられる。最近の海外の多施設共同研究では、心筋虚血と左室駆出率を調整した多変量解析では、UMIおよび心筋梗塞の既往はい
ずれも主要有害心事象の独立した予測因子であったが、UMIを有する患者は、心不全で入院するリスクが心筋梗塞の既往がある患者に比べ2倍以上
高いことがしめされ。(P264) 心臓MRIでfeature tracking 法を用いるとルーチンで撮影されたシネ画像からglobal longitiudinal strain(GLS)
を高い再現性で評価することができる。収縮能の保たれた心不全(HFpEF)患者でシネMRIをfeature tracking解析によりGLSを評価した研究では、
GLSは侵襲的な心臓カテーテル検査によって得られる左室弛緩の指標であるtauと有意な直線相関をしめした(P266)。
1)名称
Native T1 Mapping, Extracellular Volume Mapping, and Late Gadolinium Enhancement in Cardiac Amyloidosis: A Meta-Analysis
2)著者
Jonathan A. Pan et al
3)雑誌名、年、月、号、ページ
JACC Cardiovasc Imaging. 2020 Jun;13(6):1299-1310
4)概要
今回のメタアナリシスでは、T1マッピングによる細胞外液容積分画(ECV)は遅延造影MRIよりも診断だけでなく予後予測におけるパフォーマンスが
優れていた。心臓MRIで得られるECVによって心アミロイドーシスの診断精度が向上し、得られた情報は治療の指針となる可能性がある。更に、ネ
イティブT1を評価するだけで、心アミロイドーシスが疑われる多くの患者の診断が簡単になり、腎機能低下症例ではガドリニウムの使用を回避す
ることができる。(P1309)
1)名称
Feature Tracking of Global Longitudinal Strain by Using Cardiovascular MRI Improves Risk Stratification in Heart Failure with
Preserved Ejection Fraction.
2)著者
Kammerlander AA et al
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Radiology. 2020 Aug;296(2):290-298
4)概要
心駆出率が維持された心不全患者(HFpEF)において、シネMRIのfeatrure trackingによる長軸方向グローバルストレインはT1マッピングによる
細胞外腔容積と相関し (P = .003)、 多変量解析では将来の心不全入院や心臓死などのリスク評価に高い有用性を持つことが示された(P =
.02)。(P296)
⑭参考文献1
⑭参考文献2
⑭参考文献3
⑭参考文献4
⑭参考文献5
心不全診療における心臓MRIの有用性
vol.66 no.3 (2022) 262-268
※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。
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