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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (119 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

328203

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

肝エラストグラフィ撮影加算
日本磁気共鳴医学会
28放射線科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

04消化器内科
関連する診療科(2つまで)
18消化器外科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

先進画像加算

肝エラストグラフィ



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


202
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

本技術は専用ハードウェアにて体外から肝臓へ振動を与えながらMRIを撮像することにより、肝全体の硬度を計測できる手法である。侵襲性のあ
る肝生検の代替検査となり得る非侵襲性の検査であり、肝生検以外の肝線維化診断の検査法のなかで最も正確に診断できる。本技術によりウィル
ス性肝炎における抗ウィルス療法適応の決定や治療効果予測、及び全ての慢性肝疾患の肝線維化診断、肝癌発症の予測などが可能である。

文字数: 193

再評価が必要な理由

従来、慢性肝疾患における肝線維化診断は肝生検が最も信頼される検査とされ、数多くの肝生検が施行されているが、肝生検で得られた検体は肝
組織の一部分のみであり、肝全体の線維化を評価できるとは言い難い。また、肝生検は侵襲的であること、高コストであることから繰り返しの肝
生検は困難であることなどが課題である。本技術は非侵襲的に肝全体の線維化を評価でき、かつ非侵襲検査のなかでは最も正確に評価できる手法
である。MRIによる肝エラストグラフィは非アルコール性脂肪肝炎に限らずびまん性肝疾患、慢性肝疾患、肝硬変全体的に有用性が報告されてお
り、適応疾患の拡大が望まれる。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):73,890円
外保連試案2022掲載ページ:420-421
外保連試案ID(連番):R13-42-6766
技術度:D 医師(術者含む):1人 看護師:1人 その他(技師):1人 所要時間(分):53分
------------------------------------------------------------------(ここまで)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

関連学会の定める施設基準に従って、非アルコール性脂肪肝炎の患者(疑われる患者を含む)に対して、肝線維化の診断を目的とし、1.5テスラ
以上のMRI装置及び薬事承認を得た専用装置を使用して肝臓を描出した場合に年1回に限り600点が加算される。



診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

202

医療技術名

肝エラストグラフィ撮影加算
肝生検は侵襲性があり、肝組織の一部のみの評価である。本技術は非侵襲的であり、短時間に施行可能である。さらに肝組織全体の硬度を測定す
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 ることができる。肝線維化診断については血液生化学的検査や超音波エラストグラフィよりも正確に診断可能である。長期予後のアウトカムとし
後等のアウトカム
て、慢性肝疾患全般において肝線維化を正確に評価できることで予後予測、肝腫瘍発症のリスク評価も可能である。

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

慢性肝炎・肝硬変診療ガイド2019では肝MRエラストグラフィによる肝弾性度測定は客観性
に優れており、肝線維化診断の信頼性も高いと記載されている(参考文献1)。肝硬変診療ガ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す イドライン2020(改定第3版)において、本技術は血液検査や超音波エラストグラフィより
る。)
も肝線維化の診断能が優れていると本文中に記載あり(参考文献2)。NAFLD/NASH診療ガイド
ライン2020(改定第2版)では肝線維化進行度の評価において、超音波エラストグラフィと
ともに有用であり施行することを推奨されている(参考文献3)。

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