提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (164 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制
等)
耳鼻咽喉科を標榜し、耳鼻咽喉科内視鏡システムおよび内視鏡洗浄器を常備している施設
人的配置の要件
学会が企画する内視鏡下上咽頭擦過療法講習会を1回以上受講した耳鼻咽喉科専門医が1名以上、さらにに看護師(介助要員)
(医師、看護師等の職種や人数、専門性や が1名以上が常勤
経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の要
件)
当該技術の適応の判断及び実施に当たっては、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の関連学会である日本口腔・咽頭科学会が提唱
する要項を参考にすること。
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
当該技術による副作用や合併症はこれまで報告されていない。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題なし
J
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
720点(鼻咽喉内視鏡を用いる嚥下内視鏡検査720点と比較して、同等の難易度であると考えられるため)
外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):43910円
外保連試案2022掲載ページ:申請承認済
外保連試案ID(連番):申請承認済 E15-3D00200
技術度:C 医師(術者含む):2 看護師:1 その他:0 所要時間(分):40
------------------------------------------------------------------
区分
番号
技術名
098
口腔、咽頭処置
J
具体的な内容
盲目的に経鼻または経口腔から薬剤(0.5-1%塩化亜鉛やルゴールなど)を綿棒や巻綿子にて上咽頭に塗布する。
増(+)
プラスマイナス
予想影響額(円)
8,494,656,000円
その根拠
現在、内視鏡下上咽頭擦過療法(EAT)の診療報酬は「口腔、咽頭処置」14点に月1回の鼻咽腔ファイバースコピ-600点(診
療報酬上、月1回のみ認められているため)を加算して請求されている。上記の⑥「患者数及び実施回数の推定根拠等」に記
載したように、患者ひとりにEAT週1回、計10回(鼻咽腔ファイバースコピ-2回)を施行されると推定すると、EAT患者ひとり
に得られる診療報酬は(14点x10回)+(600点x2回)=1,340点となる。
一方、新たにEATの診療報酬が上記⑩で示した720点と認められると、EAT患者ひとりに得られる診療報酬は720点x10=
7,200点となる。したがって、患者ひとりの診療報酬額は7200–1340=5860点(58600円)の増加となる。⑥で示したように推
定される年間患者数は144,960人であることから、全体では58600円x144,960人=8,494,656,000円の増額となる。
予想影響額
備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機器
又は体外診断薬
(主なものを記載する)
特になし
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療保
障)への収載状況
2)調べたが収載を確認できない
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴(例:
年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
d. 届出はしていない
⑭その他
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
特になし
⑯参考文献1
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Epipharyngeal Abrasive Therapy (EAT) Has Potential as a Novel Method for Long COVID Treatment.
Imai K. Yamamoto T, Nichi S, et al,
Viruses 2022, 14, 907. 10.3390/v14050907
4)概要
コロナ感染症後遺症患者58名に上咽頭擦過療法を週1回、1ヶ月間行ったところ、疲労、頭痛、注意障害の強さが有意に改善し
た。
1)名称
A Potential Novel Treatment for Chronic Cough in Long COVID Patients: Clearance of Epipharyngeal Residual SARSCoV-2 Spike RNA by Epipharyngeal Abrasive Therapy
2)著者
Nishi K, Yoshimoto S, Tanaka T, Kimura S, Shinchi Y, Yamano T.
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Cureus. 2023;15(1):e33421.
4)概要
慢性咳嗽を訴える新型コロナウイルス感染後遺症患者にEATを週1回3ヶ月間実施したところ、上咽頭粘膜に存在したSARS-CoV2 RNAの消失、炎症性サイトカインの発現減少、および上皮炎症の軽減を認め、慢性咳嗽症状も消失した。このことは新型コ
ロナウイルス感染後遺症に対するEATの有効性について基礎科学的に証明した最初の論文である。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
慢性上咽頭炎における帯域制限光内視鏡診断と内視鏡下上咽頭擦過療法
田中亜矢樹
口腔・咽頭科2018, 31: 57−67
慢性上咽頭炎における帯域制限光内視鏡診断と内視鏡下上咽頭擦過療法の手技について解説する
Epipharyngeal Abrasive Therapy Down-regulates the Expression of SARS-CoV-2 Entry Factors ACE2 and TMPRSS2
Nishi, K.Yoshimoto, S.Nishi, S.Tsunoda, T.Ohno, J.Yoshimura, M.Hiromatsu, K.Yamano, T.
in vivo 36: 371-374 (2022)
4)概要
上咽頭擦過療法前後の上咽頭粘膜におけるSARS-CoV-2侵入因子であるACE2およびTMPRSS2の発現パターンを評価したところ、
それぞれ有意に低下することが判明し、上咽頭擦過療法がCOVID-19感染を予防法するメカニズムが示唆された。
⑯参考文献2
⑯参考文献3
⑯参考文献4
⑯参考文献5
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
上咽頭擦過療法 慢性上咽頭炎の重症度分類と上咽頭擦過療法の有効性
大野芳裕
口腔・咽頭科2021, 34: 163-172
慢性上咽頭炎症例92名に対して、上咽頭擦過療法を施行したところ、改善率は局所所見72.8%、主訴88.0%で、局所所見と主訴
の改善との間に有意な関連を認め、上咽頭擦過療法の有効性が示めされた。
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
1965