提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (162 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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【技術の概要】鼻副鼻腔手術に用いられる内視鏡システムを使用し、鼻副鼻腔内に存在する悪性腫瘍を切除する。
この際、腫瘍周囲の粘膜や骨も合併切除する。必要に応じて、切除後には鼻腔粘膜(特に有茎の鼻中隔粘膜弁や
下鼻甲介粘膜)を用いて、鼻腔の生理的な機能が低下しないように再建する。
【対象疾患】鼻副鼻腔、特に鼻腔と篩骨洞に発生した悪性腫瘍
【有効性】鼻副鼻腔に発生した悪性腫瘍に対しては、顔面や頭部の皮膚切開により腫瘍の一塊切除が行われて来
た。本術式においては、経鼻的な腫瘍切除により整容的なメリットに加えて、出血量も少ないということが患者
への負担軽減に繋がる。更に、肉眼で直視して切除される外切開手術に比較すると、高い解像度の内視鏡所見を
活用することで、腫瘍伸展範囲を正確に評価できるという大きなメリットがある。局所制御率も高く、根治性の
高い手術を提供できる。入院期間も短縮することができ、高齢者にも広く適応可能な手術である。(下図;右)
また、経鼻内視鏡下手術の外切開手術に対する非劣性・有効性も系統的レビューにより多数報告されている。
術前
術後
腫瘍
腫瘍
顔面切開による腫瘍切除
内視鏡下での腫瘍切除術(赤点線は切除ライン)
高侵襲、出血量も多い
低侵襲かつ整容面で優れる、出血量も少ない
【診療報酬上の優位点】
鼻副鼻腔悪性腫瘍手術(K343 1 切除、K343 2 全摘)では、入院期間が14日間を越えることが多いが、本術式の
平均入院期間は7日間である。これにより医療費をおよそ20万円ほど削減できる。
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