提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (60 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
325102
子宮鏡下子宮瘢痕部修復術
一般社団法人 日本産科婦人科内視鏡学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
25産婦人科・産科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
「実績あり」の
度)
場合、右欄も記
提案当時の医療技術名
載する
リストから選択
追加のエビデンスの有無
無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
帝王切開によって生じる子宮峡部創陥凹(瘢痕部)を子宮鏡下に同定し切除ならびに焼灼する。対象疾患は帝王切開瘢痕症
候群の名で知られ、その非重症例が本術式の対象となる。現在保険収載されている腹腔鏡下子宮瘢痕部修復術と比べて子宮
の部分切除と縫合修復を要しないことからより低侵襲な治療であり、入院日数・術後避妊期間の短縮を可能にする医療技術
である。
文字数: 170
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
帝王切開創子宮瘢痕部を原因とする続発性不妊症・過長月経・器質性月経困難症
帝王切開瘢痕症候群とも称される本病態は、続発性不妊症を呈する場合には生殖医療を含む不妊治療の成功率が低く、月経
異常の制御には長期に亘る薬物療法が必要となる。手術療法として令和4年より腹腔鏡下子宮瘢痕部修復術が保険収載され
たが、より低侵襲で有効性も同等な子宮鏡下手術が近年報告されている。子宮鏡下手術では入院期間や術後避妊期間のさら
なる短縮が期待でき、月経異常に苦しむ女性の早期復職は社会経済的効果を生む就労支援策となり、次子を欲する女性の早
期妊娠成立は晩婚化と妊婦の高齢化が進む本邦における少子化対策に貢献するものである。以上より、保険収載の上国内で
広く実施されるべき治療法と考えられるため申請する。
文字数: 300
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
帝王切開創子宮瘢痕部を原因とする以下の疾患に罹患する月経を有する女性
・続発性不妊症
・過長月経
・器質性月経困難症
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
全身麻酔下に子宮鏡を用いて帝王切開瘢痕部を切除ならびに焼灼により修復する。手術時間は概ね1.5時間程度である。通
常患者1人につき手技は1回である。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
K
番号
882-2
医療技術名
腹腔鏡下子宮瘢痕部修復術
既存の治療法・検査法等の内容
全身麻酔下に腹腔鏡下に膀胱と子宮を剥離して帝王切開創瘢痕部を露出させる。腹腔鏡下により同部位を切除し、切除部位
を腹腔鏡下に縫合する。切除と縫合を要するため、侵襲も大きく手術難易度は高い。手術時間は概ね3-4時間である。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
有効性:術後妊娠率約70% 過長月経および月経困難症改善率80-90% (辻俊一郎ら
-up to date- 産婦人科の実際 72(2), 2023)
帝王切開瘢痕症候群に対する子宮鏡手術
③との比較:システマティックレビューとメタアナリスシにより、非重症例においては、腹腔鏡下子宮瘢痕部修復術より子
宮鏡下子宮瘢痕部術の方が合併症が少なく第1選択となる事が示唆された(Arch Gynecol Obstet.301(1):33-52,2020)。
子宮鏡下子宮瘢痕部修復術にて月経異常など諸症状が有意に改善したことがRCTで示された(BJOG 2018 125(3):326334)。また、その後のシステマテッィクレビューおよびメタアナリシスにおいても、術後妊娠率は約70%、症状改善率は
79%であることが示された(Cureus. 2020 Nov 3;12(11):e11317)。
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
1b
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の 日本産科婦人科内視鏡学会編集
改訂の見込み等を記載する。)
ン2024年版記載見込み。
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産婦人科内視鏡手術ガイドライ