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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (115 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

対象患者:虚血性心疾患、心不全、肥大型心筋症、拡張型心筋症、心筋疾患、心筋炎、先天性心疾患等
医療技術の内容:心電図同期および呼吸停止を行いながら高空間解像度、高時間分解能の撮影を行うことで、各種心疾患の診断を高い精度で総合
的に行う。
点数や算定の留意事項:心疾患診療における心臓MRIの重要性は増大しているが、一患者に複数スキャンを行うことから検査時間が長く、撮影後
も様々な画像処理と解析を行うため、


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

202 注4

医療技術名

心臓MRI撮影加算
FFRを基準としたメタ解析では、負荷心筋血流MRIによる冠動脈病変診断能(AUC 0.94)は負荷心筋SPECT(AUC 0.82)より有意に高い。
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 遅延造影MRI による心内膜下梗塞の診断感度は92%と心筋SPECTの診断感度28%よりも優れている。
心アミロイドーシスに対して、Native T1単独の診断能は感度80~92%,特異度56~91%,ECV単独の診断能は感度93%,特異度82%と優れてお
後等のアウトカム
り,他のパラメータと総合評価することで,診断能はさらに向上する

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

2022年に作成された「JCSガイドライン フォーカスアップデート版 安定冠動脈疾患の診
断と治療」において冠動脈疾患の検査前確率が中等度の患者では、負荷心筋血流MRIは冠動
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 脈CTAと並び推奨グレードA、エビデンスレベルIで、科学的根拠があり行うように勧められ
る。)
ている。また、2020年に作成された「心アミロイドーシス診療ガイドライン」において、
Cine MRI、遅延造影に加えて、新しい技術であるT1 mappingによる心筋疾患の診断は推奨
グレードAである。

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

再評価によって対象患者数は変化しないが、心臓MRIの増点により一部の心筋SPECT検査が心臓MRIに切り替わることで心臓MRI検査の年間実施回数
が増加すると考えられる

年間対象者数の
変化
年間実施回数の
変化等

1,729,000人
1,729,000人
21,588回
65,000回

見直し前の症例数(人)
見直し後の症例数(人)
見直し前の回数(回)
見直し後の回数(回)

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

心臓MRI検査は得られる豊富な情報量により高い診断能を示すことから先進的な画像診断法として位置づけられているが、今なお新たな技術の臨
床応用が進んでいる。そのためMRIに対する基礎知識とともに、心電図を含めた心疾患への広範で十分な知識、又、安全管理を含めたMRI装置に対
する十分な理解、および適切な撮像条件を設定するための経験が必要である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 画像診断管理加算2、および3、1.5T以上のMRIによる検査
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 画像診断を専ら担当する常勤の医師(画像診断管理加算2)
性や経験年数等)
「慢性冠動脈疾患診断ガイドライン」「ガイドライン フォーカスアップデート版
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 「心筋症診療ガイドライン」(日本循環器学会 他)
「心アミロイドーシス診療ガイドライン」(日本循環器学会 他)
要件)

安定冠動脈疾患の診断と治療」(日本循環器学会)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

通常のMRI検査と同様、MRI造影剤副作用に対する既往歴の確認、負荷検査に関する十分な知識と経験、体内金属、ペースメーカーなどについての
患者情報の確認、MRI装置の適切な管理が求められる。頻度はMRI造影剤の副作用と同レベルと考えられる。被曝リスクはない。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし

⑧点数等見直し
の場合

⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後

400点
800点(外保連試案の費用とは異なる)

その根拠

負荷心筋SPECT検査加算の検査点数の50%(900点)は、心臓MRIには適応されていないため、3TMRI検査点数の50%を設定すると心臓MRI加算は800点
が妥当ではないか。

区分



番号
技術名

E101, E101注3
シングルホトンエミッションコンピューター断層撮影

具体的な内容

ラジオアイソトープをし応した一連の検査
負荷試験を行うこともある。
減(-)

プラスマイナス
予想影響額(円)

⑩予想影響額

その根拠

405,145,000円
増加
心臓MRI検査:3,626点 x 65,000 = 235,690,000点
磁気共鳴コンピューター断層撮影1,353点(平均):1,330点(1.5T), 1,600点(3T)、コンピューター断層診断450点、MRI造影剤注入手技:250点、
ガドリニウム造影剤(マグネスコープ20mL) 773点、心臓MRI加算800点(増点後)
減少
心筋SPECT点数:9,859点 x 65,000=640,835,000点
シングルホトンエミッションコンピューター断層撮影1,800点、負荷検査900点、核医学診断370点、塩化タリウム製剤(TL-201/148Mbq ) 6,789点

備考

なし

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

小児循環器学会、日本循環器学会

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