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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (157 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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「内視鏡下鼻中隔手術Ⅲ型(前弯矯正術) (内視鏡下)」
「内視鏡下鼻中隔手術Ⅳ型(外鼻形成術を伴う) (内視鏡下) 」について
【技術の概要】
鼻中隔手術Ⅲ型は、鼻中隔手術Ⅰ型では矯正できない鼻中隔前弯部を矯正する。鼻中隔手術Ⅳ型は、鼻中隔前弯・上弯・外鼻変形を
同時に矯正する。
【対象疾患】
鼻中隔手術Ⅲ型:鼻中隔前弯を伴う鼻中隔弯曲症。年間対象患者は150人程度と考えられる。
鼻中隔手術Ⅳ型:鼻中隔前弯・上弯を伴う鼻中隔弯曲症、外鼻変形。年間対象患者は200人程度と考えられる。
【既存の治療法との比較】
⚫ K347-3内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型は、鼻中隔10~15mm深部での鼻内切開であった。鼻中隔手術Ⅲ型では鼻中隔前端での切開となり、
鼻中隔手術Ⅳ型では鼻柱外切開となる。
⚫ K347-3内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型は、鼻中隔中央部分を切除する切除術である。鼻中隔手術Ⅲ型では、鼻底部で固定を解除し、直線
的になるよう調節を行い、鼻腔正中に再構築する(図1) 。鼻中隔手術Ⅳ型では、前弯・上弯矯正術、 K334-2鼻骨変形治癒骨折矯正術
、K347-2変形外鼻手術を併せて行う。各軟骨・外鼻組織を分離し(図3) 、適正な位置に再構築する(図4) 。
⚫ 鼻中隔手術Ⅲ型では、 狭い視野で縫合、軟骨移植を行う技術を要する(図1,2)。鼻中隔手術Ⅳ型では、骨切り術(図5)や肋軟骨移植を
行う技術を要する。
⚫ K347-3の内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型に前弯・上弯矯正、K334-2鼻骨変形治癒骨折矯正術、K347-2変形外鼻手術を追加する分、手術時
間は長くなる。

移植軟骨↘
鼻骨↘

図1.長さ調節後の前弯部
を正中に縫合、再固定

図2.骨折部に軟骨
移植を施行

図3.各軟骨を分離し不適切
な位置関係を解除

図4.鼻中隔の長さ調節 図5.鼻骨変形は骨切り術
後に、各軟骨を再構築
にて矯正する

【診療報酬上の取り扱い】
⚫ K手術
● 内視鏡下鼻中隔手術Ⅲ型:56,715点、内視鏡下鼻中隔手術Ⅳ型:119,243点
1958
⚫ 既存の術式では治せなかった症例に対する術式であり、新規性および治療効果は高い。