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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

325101
子宮内膜ポリープ切除術(子宮鏡下電解質利用・組織切除回収システムによるもの)
一般社団法人

日本産科婦人科内視鏡学会
25産婦人科・産科
00なし

関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)

リストから選択

「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

子宮内腔に発生した子宮内膜ポリープまたは胎盤ポリープを、子宮鏡に設けられた細経ワーキングチャネルより組織切除回
収システムを挿入し、破砕・吸引しながら摘出する医療技術である。高周波電気メスを子宮内腔で作動させて切除していた
従来法に比べ、手術時間が短いにもかかわらず手術完遂率が高く、また手術合併症が少ない、熱エネルギーで正常子宮内膜
を損傷させないのが本技術の特徴である。

文字数: 184
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

子宮内膜ポリープ、胎盤ポリープ

子宮内膜ポリープ、胎盤ポリープは生殖可能年齢女性に好発し、不正性器出血、月経困難症、不妊症の原因となる疾患で、
年間約2万人の女性が子宮鏡を使用した切除術を施行されている。従来は高周波電気メスを使用した子宮鏡システムで切除
していたが、組織切除回収システムが2019年より本邦にて承認され使用が開始されて普及がすすみ、高い臨床成績をあげて
いる。本技術は組織回収システムにかかわる消耗品(シェーバー、子宮腔内の生理食塩水還流装置用のチューブなど)が従
来法より高額であり、また従来法とは別の方法で病変を切除している技術であるので、従来法(K872-3 1)とは別の技術と
して保険収載が必要である。

文字数: 294
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

子宮内膜ポリープ、胎盤ポリープなどの子宮内腔に発生したポリープ状病変を有する女性

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

まず子宮内を生理食塩水で灌流しながら専用の子宮鏡スコープを子宮内に挿入してポリープの位置などを観察する。スコー
プを子宮内に挿入したまま組織切除回収デバイス(シェーバー)をスコープ内に挿入し、シェーバー先端をポリープの先端
に近づける。フットスイッチを踏むことによってシェーバー先端が回転し、同時に回収デバイス内に吸引圧がかかるためポ
リープは回収デバイスより子宮外へ搬出される。この手技1回のみで子宮内膜ポリープは全て切除され、この手技にかかる
時間は通常15分-30分程度である。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号
医療技術名

872-3 1
子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用のもの)

既存の治療法・検査法等の内容

高周波電気メス電極を子宮鏡内に装着した後に子宮鏡を子宮腔内に挿入しポリープを観察する。その後電極をポリープの基
部に近づけ高周波電流を流すことにより発生する熱エネルギーを用いてポリープを切除し、電極の先端を用いて把持するこ
とにより子宮腔外へ搬出する。バイポーラシステムを用いると子宮腔内を灌流する液体に生理食塩水が使用でき水中毒の発
生を減らすことができる。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

本技術(組織回収システムを用いるもの)と従来法(高周波電気メスを用いるもの)を比較したランダム化比較試験のシステマ
ティックレビュー(文献4)によると、本技術のほうが手術時間が短く、完遂率が高く、合併症発生率が低いと報告されて
いる。
1a

ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性

組織回収システムのほうが手術時間が短く(文献1[子宮内膜ポリープ]、文献2[胎盤ポリープ])、術野の明瞭度は組織回収
システム使用時により明瞭で(文献1)、術者が評価した器具の使用のし易さは組織回収システムのほうが優れていた(文
献1)。また、組織回収システムを用いたほうが子宮内膜ポリープの再発率が有意に少なかった(文献3)。

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の 日本産科婦人科内視鏡学会編集 産婦人科内視鏡手術ガイドライ
改訂の見込み等を記載する。)
ン2024年版記載見込み。
19,000人
19,000回
令和3年社会医療診療行為別統計によると年間に実施された子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術を受けた患者数は約19,000人
であった。

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