提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (114 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
337202
※事務処理用
提案される医療技術名
四肢血管拡張術
申請団体名
日本静脈学会
15心臓血管外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
03循環器内科
関連する診療科(2つまで)
28放射線科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
提案年度(西暦):2018年
提案当時の技術名:四肢血管拡張術および血栓除去術
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
K616
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
その他」を選んだ場合、右欄に記載
慢性静脈疾患は、形態的・機能的異常に伴う静脈還流障害により、種々の程度に静脈うっ滞症状を呈する疾患であり、長期にわたり患者のQOLを
低下させる。その重要な要因のひとつとして腸骨静脈の狭窄あるいは閉塞病変の存在が指摘されている。血管内治療によるバルーン拡張術および
ステント留置術は、上記の腸骨静脈の病変を解除し静脈流出路を確保することにより、うっ滞症状の改善を図る治療法である。
文字数: 189
再評価が必要な理由
四肢の血管に対する血管内治療として、動脈病変に対するステント留置術は保険収載されているが、静脈病変に対するステントの使用は認められ
ておらず、欧米で標準的に行われている本治療が本邦では施行できないのが実状である。腸骨静脈、下大静脈領域に対する血管内治療は、安全性
が高く開存率も良好であると報告されており、その有用性から再評価の必要性があると考えられる。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):266,060円
外保連試案2022掲載ページ:174-175
外保連試案ID(連番):S91-0227900
技術度:D 医師(術者含む):2 看護師:1 その他:1 所要時間(分):90
------------------------------------------------------------------(ここまで)
血栓後症候群や腸骨静脈圧迫症候群等による腸骨静脈、下大静脈領域の狭窄・閉塞病変に対する治療法として、従来はバルーン拡張術や外科的バ
イパス手術が行われていたが、再狭窄や侵襲度の問題などから近年海外では同領域静脈へのステント留置術が行われてきている。一方、日本では
未だ保険収載されていないため、動脈用のステントを適応外使用という形で使用している現状にある。腸骨静脈、下大静脈領域へのステントは概
して太いサイズのステントが適切(Phlebology.2013;28:91-98.)とされているが、動脈用のステントでは至適サイズがないために海外と比較す
ると最適な治療が提供されているとはいえない状況にある。また留置される領域の静脈は、動脈や腰椎からの物理的な圧迫を受け易い部位であ
り、より拡張力の強い静脈専用ステントの使用が望ましいとされている(志田らは、腸骨圧迫症候群や血栓後症候群に代替として腸骨動脈用ステ
ントを使用した場合に比べ、静脈用ステントとして専用設計されたステントシステムを使用した場合の方が明らかに合併症が少ないと報告してい
る;J Artif Organs. 2018;21:254–260)。静脈ステント留置術は、至適なステントデバイスを使用する事でより高い安全性と治療効果、及び良
好な長期開存率も報告されているため、保険収載され適した環境が整えば、その臨床上の有効性は高い。
・腸骨静脈、下大静脈に狭窄ないし閉塞病変を有する症例(腸骨静脈圧迫症候群を伴う急性期深部静脈血栓症症例、慢性期静脈血栓後症候群症
例、非血栓性腸骨静脈病変症例)のうち、CEAP分類class 4以上の重症症例が対象となる(ただしCEAP分類class 3の場合は痛みや静脈性跛行の症
状を伴う場合に対象となる)。
・病変部をバルーンで拡張後にステントを留置し、十分な静脈流出路を確保することにより静脈還流の改善を得る手技である。
・狭窄・閉塞の解除を目的としたステント留置術は、現状では動脈病変に対して認められているが、静脈病変に対しては認められていない。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
K616
医療技術名
四肢の血管拡張術・血栓除去術(静脈)
2116