提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
332204
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
内視鏡的胃静脈瘤組織接着剤注入術の特定保険材料算定
日本消化器内視鏡学会
04消化器内科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
13外科
関連する診療科(2つまで)
18消化器外科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
令和4年度
提案当時の医療技術名
内視鏡的胃静脈瘤組織接着剤塞栓術
追加のエビデンスの有無
有
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
533-3
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
該当する場合、リストから○を選択
その他」を選んだ場合、右欄に記載
出血した静脈瘤に消化器内視鏡下にて、鉗子孔から挿入した硬化療法用穿刺針を介して、組織接着剤と非イオン系造影剤の混合液を速やかに注入
し、出血部位を塞ぐ治療である。止血を目的として1処置あたり2-3回注入することで止血は一回で完結する。再発があればその限りではない。出
血部位が複数あることもある。
文字数: 147
再評価が必要な理由
本技術は令和4年診療報酬改定時に提出した医療技術評価提案書によって新設され保険収載されたが、技術料はK533 食道・胃静脈瘤硬化療法と同
一の8,990点であった。これは医療材料である組織接着剤(販売名:ヒストアクリル)は技術料に包括されているものとして設定された。その
後、組織接着材は製造販売業者により承認事項一部変更申請が行われ、胃静脈瘤の経内視鏡による血管塞栓療法に加え、直接穿刺・経カテーテル
による血管塞栓術の治療に対して適応拡大がされた。これに伴い、特定保険医療材料とするためにC1区分にて保険適用希望申請が行われ、血管内
塞栓材の液体塞栓材として令和4年9月1日より保険適用となった。償還価格は66,300円/本である。しかし、経内視鏡による血管塞栓については特
定保険医療材料の算定からは除外となり算定できない。
適応拡大された組織接着剤の使用目的は「既存治療が奏功しない、あるいは既存治療では十分に治療目的を達成することが困難な以下を目的とし
た血管塞栓術において、直接穿刺下又は経カテーテル的、若しくは経内視鏡的に使用する」であるが、直接穿刺下又は経カテーテル的に行った場
合には特定保険医療材料として算定可能だが、経内視鏡的に胃静脈瘤に行った場合には技術料包括となり、同一製品、同一の薬事承認でありなが
ら保険適用上は「一物二価」状態*となっており、臨床現場・診療報酬請求での混乱を来たしていること加え、技術料に包括される材料費の割合
が高いことからその統一化が急務である。* 2022.8.05日医疑義解釈委員会にて日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本
門脈圧亢進症学会の4学会より、特定保険医療材料算定への要望書を提出済である。
【評価項目】
胃静脈瘤の原因は門脈圧亢進症であり、豊富な血流のため、一度出血をきたすと止血が困難で致命的になる場合が多い。出血例では、出血量が多
いためにショックに陥りやすく、全身状態が不良であることが多いため、外科的治療を行う場合、非常に侵襲的となる。また、IVRの場合も手技
が必ずしも容易ではない。出血例の治療法としては、出血部位を診断しすぐに止血治療へと移行できる内視鏡的治療が最も有用とされている。し
かしながら、本技術は8,990点であり、技術料に包括される材料費の割合が非常に高いため、本技術にて特定保険医療材料を算定可能となるよう
再評価をお願いしたい。根拠は以下のとおり。
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):275,552円
外保連試案2022掲載ページ:506-507ページ
外保連試案ID(連番):E11-5M14300
技術度:E 医師(術者含む):3人 看護師:2人 その他:1人 所要時間(分):60分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
組織接着剤が液体塞栓材として特定保険医療材料となったのは令和4年9月1日であり、償還価格は66,300円/本である。
なお、外保連試案2022年発出時には特定保険医療材料となっていなかったため、特定保険医療材料としての材料価格は上記費用には加味されてい
ない。本技術では1処置当たり2-3本使用するため、材料費は198,900円追加で要する。外保連試案で算出済の人件費+償還できない材料費等に材
料費を加えた総額は474,452円(66,300円×3本+275,552円=474,452円)であり、技術料に包括される材料費の割合が非常に高い。
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