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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (81 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

335204

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

ヒルシュスプルング病診断のための直腸粘膜生検に対する「組織試験採取、切採法、直腸(D417 11)」の加算
日本小児外科学会
20小児外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

34病理診断科
関連する診療科(2つまで)
22小児科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

平成28年度

組織試験採取、切採法、直腸(D417-10)



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


D417 11
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択



1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

その他」を選んだ場合、右欄に記載

提案される医療技術の概要(200字以内)

ヒルシュスプルング病の直腸粘膜生検は、乳幼児に対して鎮静下に直腸の複数箇所(3か所)から専用器具を用いて粘膜下層まで検体を採取する
特殊な手技であり、現在使用されている器具の費用を考慮して、1,200点の加算を要望する。

再評価が必要な理由

ヒルシュスプルング病診断のための直腸粘膜生検は、成人の直腸腫瘍の組織生検などと同様に「組織試験採取、直腸( D417 11)」650点で一律
算定されているが、本法はヒルシュスプルング病の診断のために、乳幼児に対して鎮静下に直腸の複数箇所から専用器具を用いて粘膜下層まで検
体を採取する特殊な手技であり(※)、加算が必要である。
「追加のエビデンスには※を付記」

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

ヒルシュスプルング病の診断には、注腸造影検査に加えて、直腸粘膜生検によるAchE染色(陽性線維増生の有無)の病理学的検査を施行してい
る。この検査では、乳幼児に対して鎮静を行い、肛門から(歯状線)1、2、3cmの3か所で専用の吸引生検器具を用いて生検を行うため、3個の
カートリッジ(ディスポの替刃)を必要とする。現在、最も多くの小児外科施設で使用されている吸引生検器具はrbi2(製造元 Aus Systems Pty
Ltd.、製造国名 オーストラリア)である(参考文献1)。日本でも吸引生件器具rbi2は薬事承認(添付資料1)されて普及しており、製造販売
元のスターメディカル株式会社の調査によれば、すでに118施設の小児外科専門施設で使用されている。この器具の3個1組のカートリッジ代は
12,000円であり、現行の650点(D417 11)では材料費にも満たないため、ヒルシュスプルング病診断のための直腸粘膜生検に対しては、1,200点
の加算を要望する。
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用計: 43,840円
外保連試案2022掲載ページ:P378-379
外保連試案ID(連番):E61 6-0690 直腸生検(吸引)
技術度:C 医師(術者含む):2名、 看護師:1名 その他:0名、 所要時間(分):40分
------------------------------------------------------------------(ここまで)

D417 11 組織試験採取、切採法 直腸
対象とする患者は乳幼児から高齢者まで、年齢や疾患に関わらず、直腸から組織を採取した場合には、650点で算定されている。
点数や算定の留意事項は特になし。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

D417 11

医療技術名

組織試験採取、切採法

③再評価の根
拠・有効性

直腸

治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 ヒルシュスプルング病診断のための直腸粘膜生検は、乳幼児に対して鎮静下に専用の生検器具を用いて行う確立された手技である(参考文献13)。この検査による重大な合併症はないが、出血のリスクはあるため、施行後に圧迫による止血と十分な観察は必要である。
後等のアウトカム

ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等
ガイドラインへの記載の予定はない。
の改訂の見込み等を記載する。)
「組織試験採取、切採法 直腸(D417 11)の年齢別施行件数について、令和3年社会医療診療行為別統計(令和3年6月審査分)を用いて調べたと
ころ、0-9歳は15件で、10代0件、20代2件、30代0件、40代6件、50代8件、60代9件、70代18件、80代9件、90歳以上4件(総数71件)であった。ヒ
ルシュスプルング病は先天性の消化管疾患であり乳幼児期に発症するため、その診断のための直腸粘膜生検は、0-9歳に施行された15件と考えら
れ、年間の症例数(回数)は15×12=180(件)となる。また、この検査はすでにヒルシュスプルング病の診断のために確立された手技であり、
加算が認められても普及性の変化はない。

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