提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (162 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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医療技術名
経皮的中隔心筋焼灼術
・閉塞性肥大型心筋症患者に対する経皮的中隔心筋焼灼術は、NYHAによる心不全重症度が2.7±0.5から1.3±0.5に改善する。
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 ・30日以内の死亡率は1%程度である。
後等のアウトカム
・長期予後は外科的中隔切除術と同等である。
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 薬物療法に抵抗する閉塞性肥大型心筋症患者に対する経皮的中隔心筋焼灼術は日本循環器
る。)
学会ガイドライン(※3、4)でClass Ⅱaで推奨されている。
日本心血管カテーテル治療学会が行っているレジストリデータでは、経皮的中隔心筋焼灼術は2011年から2020年の10年間で約3倍の症例数増加が
報告されており、今後も本治療により恩恵を受ける患者が増加すると考えられる。
見直し前の症例数(人)
2011年
61人
見直し後の症例数(人)
2020年
179人
見直し前の回数(回)
2011年
61回
見直し後の回数(回)
2020年
179回
年間対象者数の
変化
年間実施回数の
変化等
⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
・日本循環器学会が2018年に発表した心筋症ガイドラインでは、術者は治療経験10例以上で施設が20例以上の治療実績を有するものとしている。
・本治療は専門性が高く、主要5施設の年間施行症例数の合計が全国の年間施行症例数の半数以上を占める。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 日本循環器学会が2018年に発表した心筋症ガイドラインにて、施設として20例以上の治療経験が必要と規定。
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 日本循環器学会が2018年に発表した心筋症ガイドラインにて、術者として10例以上の治療経験が必要と規定。
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 特になし
要件)
⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
・焼灼する中隔心筋には房室伝導路があり、一定の確率(約20-30%)で完全房室ブロックが生じる。そのうち約25-50%(全体の4-15%)の患者
では房室ブロックが術後にも遷延し恒久式ペースメーカーの植え込みが必要となる。
・その他の合併症として心室性不整脈などがあり、30日以内の死亡率は1%程度と報告されている。
⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
本治療は、外科的な中隔心筋縮小術と比較して、より侵襲性の低い治療であるため、高齢者や手術リスクの高い患者に対するオプションとして行
われるべき治療と考えられている。
⑧点数等見直し
の場合
見直し前
見直し後
その根拠
24,390
56,634
技術度D
医師数3
区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)
看護師数2
技師数2
手術時間2時間より計算
特になし
区分をリストから選択
番号
技術名
特になし
特になし
具体的な内容
特になし
減(-)
プラスマイナス
⑩予想影響額
予想影響額(円)
28,059,380円
その根拠
増点により本治療が普及すれば、10年以上に渡って心不全入院抑制効果が期待でき医療費節減につながる。
備考
特になし
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬
特になし
⑫その他
特になし
⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
特になし
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