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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (69 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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胎便関連イレウスに対する注腸療法について
【技術の概要】
・胎便関連イレウスに対して、ガストログラフィンなどの水溶性造影剤を用いた注腸造影により回腸末端に貯留する胎便を浸軟さ
せ排泄を促し腸閉塞を解除する非観血的治療である。

【対象疾患】

・胎便関連イレウスとは、粘稠な胎便の排出が困難なために発症するイレウスであり、多くは超低出生体重児(出生体重1,000g未
満)や極低出生体重児(出生体重1,500g 未満)にみられる。保存的治療に難渋し、消化管穿孔をきたせば重篤な病態となる疾患である。

【対象症例数】
・厚生労働省統計と論文の発生頻度から計算し、本邦での発生数は年間約500例と算出した。

【処置の方法と胎便排出の機序】

超低出生体重児

6~8frネラトンカテーテル(バルーン付きも使用)
圧モニター :三方活栓と延長チューブ
水溶性造影剤:4~5倍希釈ガストログラフィンなど
超音波検査装置を併用し、造影剤の注入を監視

【診療報酬上の取扱】外保連処置試案番号T74-10071

回腸末端までガストログラフィン注入

透視下にガストログラフィン注腸
造影剤の進み具合の確認のため超音波
検査を併用
ガストログラフィンにより胎便の浸軟と
腸蠕動の亢進による胎便排出
引用文献:
1.
中原さおり. 日小放射線会誌. 2017, 33, 14-18
2.
Nakaoka T. Pediatr Surg Int. 2017, 33, 1019-1022

・J処置 ・4,830点
・技術度D、医師数3(処置を行う医師2/患児の全身・呼吸管理を行う医師1 )、看護師数1、技師数1
・使用処置室D、処置室所要時間30分
2071
・消耗品および超音波診断装置使用料を含めて、費用総計48,297円