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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

331201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術に対する乳幼児加算
日本周産期・新生児医学会
20小児外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

22小児科
関連する診療科(2つまで)
38その他(診療科名を右の空欄に記載する。)

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

J034-2経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術180点に対する新生児加算、乳幼児加算の要望



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


J034-2
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

再評価が必要な理由

新生児科

その他」を選んだ場合、右欄に記載

経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術は、経管栄養や薬剤投与を目的として、鼻孔より専用チューブを挿入し、食道から胃を通過させ、先端を十
二指腸あるいは空腸内に留置させる手技である。小児領域ではNICU/PICUの集中治療室、また重症心身障害者や消化器手術の術後に対する栄養や
薬物管理の一環として行われている。

経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術はすでに保険適応が認められている手技で、小児においても日常的に行われているが、現在乳幼児加算がな
い。経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術は小児においても出生後早期から乳児期に施行することの多い処置であり、成人や年長児に比してサイ
ズが小さいこと、組織の脆弱性、安静が得られにくいことなどから難易度が高く、かつ処置を行う際に児の抑制が必要であり人手と時間がかか
る。
経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術は新生児を含めた乳幼児にも適応があるが、縦隔や胸腔への迷入による縦隔炎、気胸などの報告があり、特
にそのリスクが高い(※)。
それらの理由より、この処置にも3歳未満の乳幼児の場合には、乳幼児加算を評価すべきと考えられる。
(追加のエビデンスには※を付記)

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

小児の経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術は、成人同様に集中治療室での管理が必要な児や消化器手術後に対して必要な処置である。対象とす
る年齢から、組織の脆弱性が大きく異なり、出血や咽頭、食道、気管、気管支、肺損傷などのリスクも高く技術的に困難である。また介助等に要
する労力もかかり、実施時間も成人よりも長いため、小児に対してはより高い評価が妥当と考える。J019 持続的胸腔ドレナージ(開始日)、
J020胃持続ドレナージ(開始日)、およびJ022高位浣腸、高圧浣腸、洗腸等の処置と同様に、3歳未満の乳幼児の場合は、乳幼児加算を評価すべ
きである。

現在は年齢に関わらず、一律180点で算定されている。また、X線透視下に挿入し、食道から胃を通過させ、先端が十二指腸あるいは空腸内に存在
することを確認した場合に算定することとしている。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

J034-2

医療技術名

経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術

小児にチューブ類を挿入する手技:J019 持続的胸腔ドレナージ(開始日)、J020胃持続ドレナージ(開始日)、およびJ022高位浣腸、高圧浣
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 腸、洗腸等の処置については、3歳未満の乳幼児加算がすでに認められており、経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術についても同様に乳幼児加
算が評価されるべきである。また、参考文献2-5に示すように、乳幼児に対する経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術は、栄養管理の面で非常に
後等のアウトカム
有効であり必要な手技であるが、臓器損傷などのリスクも高く死亡例も報告されており、慎重な手技と注意深い観察が必要である。
③再評価の根
拠・有効性

ガイドライン等での位置づけ

静脈経腸栄養ガイドライン第3版(日本静脈経腸栄養学会編集)によれば、「小児におけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す る経腸栄養投与方法(参考文献1)」の中で、乳幼児でも胃食道逆流や胃排泄遅延を認める
る。)
場合には、経鼻栄養・薬剤投与用チューブ挿入術の適応があるが、カテーテル閉塞や位置
異常などのトラブルも多いため特段の注意が必要であると記載されている。

2011