提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
MRI検査は他領域ではすでに広く臨床応用されており、検査自体の成熟度は問題ない。一方、胎児MRIは未だに一般的医療水
準とは言えないため施設基準を「放射線専門医、産婦人科専門医が常勤していること」と定める。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
画像診断管理加算2の算定が可能な施設であること
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
放射線専門医、産婦人科専門医が常勤していること。
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
画像診断ガイドライン2021の適応に準拠して行う。
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
現時点ではMRIの胎児に対する悪影響についての報告はないため、MRIの安全性などに熟知した放射線科医が胎児MRIの有用
性があると判断したならば全妊娠期間でMRIを行い得るとしている(米国放射線医会ガイドライン)。しかしながら、妊娠
20週以前の胎児は小さく胎動も大きく超音波以上の診断情報が得られないとし、胎児診断が目的である妊婦に対して妊娠20
週以前の撮像は控えるよう推奨している。一方、ガドリニウムによる造影MRIは妊娠中は適応が無いため行わない。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
特になし
E
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
予想影響額
600点(外保連試案の費用とは異なる)
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):71,462円
外保連試案2022掲載ページ:420
外保連試案ID(連番):R11-42-6821
技術度:D 医師(術者含む):1 看護師:1 その他:1 所要時間(分):23
------------------------------------------------------------------(ここまで)
区分
その他(右欄に記載する。)
番号
技術名
なし
なし
具体的な内容
なし
増(+)
プラスマイナス
予想影響額(円)
その根拠
備考
関連して減点や削除が可能と考えられる医療技術は無い。
6,000円/例×5,400件/年=32,400,000円/年
なし
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
特になし
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
3)調べていない
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
⑯参考文献1
⑯参考文献2
⑯参考文献3
⑯参考文献4
⑯参考文献5
d. 届出はしていない
日本胎児MRI研究会、代表世話人
川滝元良
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
画像診断ガイドライン2021
日本放射線医学会
2021,513-515
4)概要
頭部,頭頸部,体幹部病変(心臓を除く)が疑われる場合に胎児MRI の施行を推奨する。
ただし,できるだけ熟練した診療放射線技師・画像診断医による撮像・読影が望ましい。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
画像診断ガイドライン2021
日本放射線医学会
2021,374-375
4)概要
胎盤および臍帯の異常の診断において、超音波で十分な情報が得られない場合やより詳細な評価が必要な場合にMRIは推奨
される。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
ISUOG Practice Guidelines: performance of fetal magnetic resonance imaging
Clinical Standards Committee.
Ultrasound Obstet Gynecol. 2017;49: 671-680
4)概要
胎児MRIは最初の検査ではないが、超音波で胎児以上が認められた場合は一定の条件を満たした場合は胎児管理の向上に寄
与する。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Prenatal detection of esophageal atresia: A systematic review and meta-analysis
Pardy C, et al.
Acta Obstet Gynecol Scand.2019;98: 689-699
4)概要
胎児食道閉鎖は出生後早期に外科的治療を要する緊急疾患である。メタアナリシスの結果超音波の食道閉鎖に関する診断精
度は感度31.7%特異度99.9%、MRIでは感度94.7%,特異度89.3%と全体的に診断精度が高かった。
1)名称
Diagnostic accuracy of magnetic resonance imaging in detecting the severity of abnormal invasive placenta: a
systematic review and meta-analysis
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
Familiari A et al.
Acta Obstet Gynecol Scand.2018;97: 507-520
メタアナリシスの結果MRIの癒着胎盤に関する診断精度は感度86.5-100%,特異度96.8-98.8%と非常に優れていた。
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
2008