提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (126 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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⑭その他
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
褥瘡予防・管理ガイドライン(第 5 版)
日本褥瘡学会 学術教育委員会 ガイドライン改訂委員会
褥瘡会誌(Jpn J PU),24(1):29-85,2022
4)概要
2009年(第1版)から2015年(第4版)に作成された褥瘡予防・管理ガイドラインが、2022年に第5版として改訂された。本
ガイドラインでは、1.外用薬、2.ドレッシング材、3.外科治療、4.リハビリテーション、5.栄養、6.スキンケア、
7.体位変換、8.体圧分散用具の項目において、主要な管理にクリニカルクエスチョン(CQ)と推奨度を設定し、その他に
ついては総論で解説した。電気刺激療法は、4.リハビリテーションにおいて解説され、メタアナリシスによる有意な促進
効果の証明によって、クリニカルクエスチョンおよび推奨度か設定された。「CQ5:褥瘡に対して電気刺激療法は有用か?
推奨文:褥瘡の治癒促進に対して,電気刺激療法を行うことを推奨する。推奨の強さ:1A」。褥瘡治癒に対する電気刺激療
法は行うよう推奨され、最適な刺激波形、強度、電極配置方法について今後の検討が必要であると結論付けられている。
1)名称
Decubitus direct current treatment (DDCT) of pressure ulcers: results of a randomized double-blinded placebo
controlled study.
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Adunsky A, Ohry A; DDCT Group.
Arch Gerontol Geriatr 41(3):261-9, 2005
4)概要
重症度Ⅲ(D3レベル)の褥瘡に対する直流電気刺激療法の効果検証を、多施設共同、二重盲検、無作為化、プラセボ対照試
験により、63名の褥瘡患者を対象に実施した。プラセボ治療群と電気刺激群を比較して、潰瘍面積の縮小および縮小率が有
意に大きかった。創閉鎖に要する期間は、電気刺激群ではプラセボ治療群の65%であった(プラセボ治療群:102±10日、
電気刺激群:67±9日, p=0.0329)この結果は、D3レベルの褥瘡に対して直流電気刺激療法が標準治療に加えて実施される
ことで治癒を促進することを示している。
1)名称
Prevention and Treatment of Pressure ulcers/Injuries: Clinical Practice Guideline. The International Guideline
2)著者
European Pressure Ulcer Advisory Panel, National Pressure Injury Advisory Panel and Pan Pacific Pressure
Injury Alliance. Emily Haesler (Ed.).
3)雑誌名、年、月、号、ページ
EPUAP/NPIAP/PPPIA: 2019
4)概要
European Pressure Ulcer Advisory Panel、Pan Pacific Pressure Injury Alliance、National Pressure Ulcer Advisory
Panelにより褥瘡予防・治療ガイドラインが2019年に更新された。一貫性と比較可能性を確保するために、前回の2014年版
をベースとした。方法論の変更により、明確性を高め、ガイドラインの質を向上させた。電気刺激療法による褥瘡治癒促進
効果のエビデンスレベルは最高ランクのAと判定された。様々な電気刺激条件で効果が報告されているため、刺激条件に関
するさらなる研究が求められる。
1)名称
A systematic review of electrical stimulation for pressure ulcer prevention and treatment in people with
spinal cord injuries.
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Liu LQ, Moody J, Traynor M, Dyson S, Gall A
J Spinal Cord Med 37(6):703-18, 2014
4)概要
褥瘡に対する電気刺激療法のシステマティックレビューを行った。治療研究すべて(11編)において、電気刺激が褥瘡の治
癒を促進した。有害事象については2論文でマイナーな有害事象報告(皮膚発赤、皮膚の痛み)があり、微弱電流刺激を扱
う論文では有害事象が0件であった。電気刺激療法の条件について研究による差異があるため、有効な照射条件についての
さらなる検証が求められる。
1)名称
UnitedHealthcare® Community Plan Medical Policy「Electrical Stimulation and Electromagnetic Therapy for
Wounds」
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
UnitedHealthcare
Policy Number: CS035.K, Effective Date: September 1, 2022,
4)概要
米国における褥瘡に対する電気刺激療法の保険適用について示された。電気刺激は、慢性化するステージIIIまたはIVの褥
瘡の治療に対して医師、または理学療法士が電気刺激を管理している上で、適切な標準治療が実施されている場合に算定で
きる。適切な標準治療:湿潤環境を提供する創傷被覆材の適用、適切な体位変換と姿勢管理、壊死組織に対するデブリード
マン、適切な栄養状態の評価と提供、皮膚湿潤や失禁の管理、体圧分散用具の使用
⑯参考文献2
⑯参考文献4
⑯参考文献5
一般社団法人日本物理療法学会、一般社団法人日本理学療法学会連合・日本物理療法研究会
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
⑯参考文献1
⑯参考文献3
d. 届出はしていない
特になし
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会
等の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
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