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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

332103
上部消化管内視鏡検査(AI診断支援あり)
日本消化器内視鏡学会
04消化器内科
18消化器外科

関連する診療科(2つまで)
17気管食道外科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)

リストから選択

「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
文字数: 137
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
文字数: 247

上部消化管内視鏡検査による画像診断を実施した際に、AIを用いた画像診断支援プログラムを使用して見落としの回避や鑑別
時の参考とするなど、その支援を受けることで検査および診断の質の担保に取り組んでいる場合の加算として「上部消化管内
視鏡検査(AI診断支援あり)」の創設を要望する。
上部消化管腫瘍性病変
食道および胃・十二指腸に対する内視鏡検査は胃がん検診において胃エックス線検査と並び推奨されているほど広く普及した
検査であり、胃がん等の早期発見に貢献している。
一方で、検査を行う内視鏡医は病変の拾い上げ、鑑別、生検採取まで一連の行為を一人で全て行わねばならず、負荷も大き
い。そこで、昨今技術進歩の目覚しいAIを利用した診断支援プログラムを使用することで、従来よりも診断能が向上し、病変
見落とし減少による患者の予後改善や、医療費の抑制やなどが期待されるが、未だ保険による評価がなされていないため。

【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

上部消化管内視鏡検査を受ける患者

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

上部消化管内視鏡検査中の画像に対して、通常のプロセスで医師が診断した後に、病変が疑われる組織の見落としの可能性が
ある部分または病変を疑われる組織に対して病変である可能性を推定し鑑別結果を表示して診断の支援を行う。我が国の「が
ん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」において、上部消化管内視鏡検査のうち、「胃がん検診については、当
該市町村の区域内に居住地を有する50歳以上の者を対象とする。ただし、胃部エックス線検査については、当分の間、40歳以
上の者を対象としても差し支えない。なお、受診を特に推奨する者を50歳以上69歳以下の者とする。」また「原則として同一
人について2年に1回行う。」とされており、その中で「胃がん検診の検診項目は、問診に加え、胃部エックス線検査又は胃内
視鏡検査のいずれかとする。」とされている。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号
医療技術名

306,308および414
「食道ファイバースコピー」,「胃・十二指腸ファイバースコピー」および「内視鏡下生検法」

既存の治療法・検査法等の内容

食道および胃・十二指腸に対して内視鏡による検査を行う。
また、その中で「拡大内視鏡を用いて、狭帯域光による観察を行った場合には、狭帯域光強調加算として、200点を所定点数
に加算する。」とされる狭帯域光強調法がその検査を行う上での見落としの回避や鑑別能の向上といった検査および診断の質
の担保として加算されている。
また生検を必要とする病変が発見された場合は内視鏡下に検体採取を行う。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

研究結果

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

Cost-effectiveness Analysis of the Artificial Intelligence Diagnosis Support System for Early Gastric Cancers
2a

ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性

上部消化管内視鏡検査におけるAIを用いた支援プログラムは一般的名称「病変検出用内視鏡画像診断支援プログラム」および
「疾患鑑別用内視鏡画像診断支援プログラム」にて薬事認証/承認が行われており、専門医と同等の診断能であることが示さ
れている。これにより高い診断精度に基づいた治療選択が可能になるため、治療成績の向上や、医療費削減といったアウトカ
ムが期待できる。

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の
改訂の見込み等を記載する。)
755万人
112万回

※患者数及び実施回数の推定根拠等

2021年の第7回NBDデータより対象患者数は食道ファイバースコピーおよび胃・十二指腸ファイバースコピーの件数、年間実
施数は診断支援機能として機能が近い狭帯域光強調加算(検査)の加算数から加算対象となる手技のうち食道ファイバースコ
ピーおよび胃・十二指腸ファイバースコピーの件数で案分した回数を基準とした。

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

本技術は新しい技術ではあり、既承認品も販売開始から間もないため導入台数については少ないが、日本消化器内視鏡学会を
はじめとした各種学会での教育講演などその検査方法や有効性について繰り返し講義を行っており、知名度は向上しているた
め、今後普及が進むものと考えられる。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制 上部消化管内視鏡検査が行える施設であれば実施については問題なく、特別な標榜や体制は必要としない
等)
人的配置の要件
医師1名、介助看護師または検査技師1名。医師の技量としては、基本的な内視鏡挿入・観察技術があれば実施可能であり、基
(医師、看護師等の職種や人数、専門性 本領域の専門医程度の経験年数で実施可能である。
や経験年数等)
その他
遵守すべきガイドラインとして、本技術に特化した内容ではないが、AIにおける一般的な注意事項として日本消化器内視鏡学
(遵守すべきガイドライン等その他の要 会の「人工知能技術を活用した内視鏡画像診断支援ソフトウェアの臨床使用に関する管理指針」を参照すべきと考える。
件)

2024