提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (98 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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技術の概要
鼠径管を開放して精索を同定し、内鼠径輪の位置
で一時的に精巣血管の血流を遮断後、陰嚢を切
開して精巣を創外へ脱転し、正常な精巣組織を温
存して腫瘍のみをくり抜いて切除する。迅速病理
診断により良性腫瘍であることを確認後、精巣血
管の血流遮断を解除し、精巣を縫合して固定後に
閉創する。
鼠径部創で血管を
一時的に遮断
精巣白膜を切開して
腫瘍の局在を同定
→良性
迅速病理診断
鼠径部創での血管
遮断を解除
正常な精巣組織を温存
して腫瘍のみをくり抜く
精巣白膜を縫合し
固定後に閉創
陰嚢部創から
精巣を創外へ脱転
精巣
既存の治療法との比較、当該技術の有効性
保険収載が必要な理由
・精巣摘出術(K830)では血管および精管を高位
結紮し腫瘍と精巣を一塊にして摘除するが、本術
式では腫瘍のみを切除し、非腫瘍部の正常な精
巣組織を温存することにより、妊孕性に寄与する
ことが可能である。
・また、精巣摘出術では血管を結紮した状況で腫
瘍(精巣)摘除を行うが、本術式では一時的な阻血
を行うことはあっても完全な阻血は行わないため、
通常の精巣摘出術の技術に加えて、切離面から
の出血をコントロールする技術を要する。
・本術式は国内外で施行され、その有効性は確立
しており、患者のQOLは大幅に改善する。
精管・
血管
・しかし、本術式に対する診療報酬点数がないた
め早急な保険収載を要望する。
腫瘍
白膜切開
腫瘍
対象疾患名
精巣の成熟奇形腫(思春期前型)、良性疾患
診療報酬上の取扱い
K:手術 精巣部分切除術
超音波検査や術中迅速病理診断にて良性であり、 外保連試案点数:33,843点
正常な精巣組織が温存可能と判断された場合 2100 (人件費:30,526点、必要材料費:33,170円)