提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (70 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
335201
※事務処理用
提案される医療技術名
腸重積症整復術
申請団体名
日本小児外科学会
1
複数回算定
20小児外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
非観血的なもの
13外科
関連する診療科(2つまで)
22小児科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
リストから選択
提案当時の医療技術名
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
715 1
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
○
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
その他」を選んだ場合、右欄に記載
提案される医療技術の概要(200字以内)
腸重積症は口側腸管が肛門側腸管に引き込まれることで生じる腸閉塞症である。治療は観血的なものと非観血的な整復術があるが、後者は重積部
の肛門側腸管よりX線透視ないし超音波による監視画像装置下に造影剤、生理食塩水、空気などを注入する。この注入圧で重積腸管を口側に押し
戻す整復法である。非観血的な整復術は手術によらない整復法の総称である。
再評価が必要な理由
小児腸重積症では整復後の再発例を10%に認め、このうち 1/3は最初の48時間に生ずることが報告されている。したがって本症への対応は早期の
再発とともに腹膜炎や穿孔の合併症の危険性があるため整復後の入院が望ましいとする医療施設が多い(参考文献1、2)。この間に本症の再発を
反復する症例に対して観血的整復術あるいは非観血的整復術が必要とされる。ただし再発症例で腸重積症の原因となる病的先進部を認める頻度は
一般的に高くなるも10%未満に過ぎず、観血的整復術が必要とは限らず、侵襲の少ない非観血的整復術が適応されることが多い(参考文献1、
2)。腸重積整復術 非観血的なもの として、1日2回、週3回を限度として同一術式の算定を可能にしていただきたい。
【評価項目】
現在の診療報酬上の取扱いでは、腸重積症の短期再発例に対して非観血的治療を施行した場合には算定が認められていない。腸重積症では非観血
的治療後の再発例を10%に認め、このうち 1/3は最初の48時間に生ずることが報告されていて、再発例に対しても非観血的治療が施行されいるた
め(参考文献1,2)、1日2回、週3回を限度として同一術式(K715 1)の算定を可能にしていただきたい。
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):68,024円
外保連試案2022掲載ページ:P206-207
外保連試案ID(連番):S82-0263900(透視下)およびS92-0263910(超音波下)
技術度:C 医師(術者含む):2名 看護師:1名 技師:1名
所要時間(分):45分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
K715 1 腸重積症整復術 非観血的なもの
4,490点
・腸重積症の患者を対象として、重積部の肛門側腸管よりX線透視ないし超音波による監視画像装置下に造影剤、生理食塩水、空気などを注入す
る。この注入圧で重積腸管を口側に押し戻す整復法である。乳幼児では特発性のものが多いという特徴がある。
・点数や算定の留意事項は特になく、現行では複数回算定は認められていない。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
715 1
医療技術名
腸重積症整復術 非観血的なもの
腸重積症による死亡症例の報告は散見されるが腸重積症による死亡統計はなく詳細は不明である(参考文献1)。加えて腸重積再発症例に対して
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 は従来より観血的整復術あるいは非観血的整復術が選択されており治癒率、死亡率やQOLの改善には直接的には影響されない。
後等のアウトカム
小児腸重積症では非観血的整復後の再発例を10%に認め、このうち 1/3は最初の48時間に生ずることが報告されている。
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
④普及性の変化
※下記のように推定した根拠
年間対象者数の
変化
見直し前の症例数(人)
エビデンスに基づいた小児腸重積症の診療ガイドライン2012年版(日本小児救急医学会監
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 修)において、「第V章 小児腸重積症の疫学」の「3 腸重積症の予後」ならびに「第VIII
る。)
章 小児腸重積症の治療」の「3 非観血的整復後の管理」項目に、腸重積整復後の再発や治
療法に関して記載されている。
年間3,500例前後の腸重積の発生全国年間症例数は3,500例と試算した(参考文献1、3、4)。
腸重積全体の再発率は約10%で、その1/3が早期に再発すると試算すると(参考文献1、2)117例が相当する。
現在、再発例に対しても非観血的治療は施行されており、複数回算定は認められても、見直し前後で普及性の変化はない。
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