よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (177 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

人工関節置換術・股関節(ロボット支援)について
【技術の概要】
骨盤骨の掘削、骨盤側部品(カップ)の設置をロボットアーム制御下に行い、
視認誤差や手振れによる設置誤差を低減する。骨の過剰掘削を回避するス
トッパー機能を有し、カップの固定性向上により、追加スクリュー固定の必
要度を低減し、骨盤内血管損傷のリスクを低減している。設計図通りの手術
遂行により、脱臼による再手術を回避し、術後歩行能力を向上させる。

CTを用いた設計図と設計図通りの術後X線

【対象疾患・症例数】



変形性股関節症、大腿骨頭壊死、関節リウマチ・股関節、
大腿骨頸部・転子部骨折
2021年症例数1,995件 (全体の3%)

【既存の治療法との比較】


患者視点における優越性
脱臼のリスク低減(1/8倍)脱臼による再手術の低減(1/3倍)、スク
リュー使用数の減少による血管損傷回避(1/40倍)、術後疼痛の軽減
(37%低減)、歩行能獲得の早期化(4.3日減)が期待できる。



医療費における優越性
脱臼による再手術回避、スクリューによる血管損傷回避による医療費削
減や、スクリューのコストの低減が期待できる。

【診療報酬上の取り扱い】



K手術
59,233点 (通常の人工関節置換術37,690点よりも21,543点増点)
米国において、合併症の低減や入院期間の短縮により、術後5年で
1,810USドル(24万円)医療費低減することが報告されている。
2179

ロボットアーム制御下の骨盤骨の掘削とカップの設置

血管損傷リスク1/40倍
術後疼痛

37%減

関節脱臼1/8倍
歩行回復

4.3日早期化