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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (189 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

VA-ECMO件数は、循環器疾患診療実態調査報告書(JROAD;解答率100%)では2020年は8,127件の報告があった。また、PCPS研究会の報告では(解
答率38%)、2015年の件数は2,600件で、循環器系以外の割合は33%であった。それから想定される現在の日本全国のVA-ECMO件数は12,000件と想定
される。K916の適応の有無に関わらず症例数に変化はない。

見直し前の症例数(人)

12,000人

見直し後の症例数(人)

12,000人

見直し前の回数(回)

12,000回

見直し後の回数(回)

12,000回

年間実施回数の
変化等

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

VA-ECMOは心臓血管外科のみならず、循環器内科、救急科、集中治療科において広く施行されている技術である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 心臓血管外科、循環器内科、救急科、集中治療科のいずれかが標榜科としてあり、対外式人工心肺装置を有する施設。
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 経験を有する医師、看護師に加えて臨床工学技士が在籍することが望ましい。
性や経験年数等)
その他
2023年 JCS/JSCVS/JCC/CVITガイドラインフォーカスアップデート版
(遵守すべきガイドライン等その他の 西村 隆)
要件)

PCPS/ECMO/循環補助用心内留置型ポンプカテーテルの適応・操作(班長;

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

既存の技術であり安全性に関しては変化がない。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

K601-2(体外式膜型人工肺;VV-ECMO)とK602(経皮的心肺補助法;VA-ECMO)は共に重症疾患を対象とし、同じ人工心肺装置を使用した治療法で
管理方法も同じであり、血液循環が静脈ー静脈であるか静脈ー動脈であるかの違いのみである。元々の所定点数にも違いがあり(K601-2の方が高
い)さらに管理料も4,000点/日の管理料の違いが出るのは、病院経営上や医療者のモチベーションとしても困難であり、VA-ECMOを要する患者に
とっては不利である。また、動脈にカニュレーションするためVA-ECMOの方がリスクが高いので管理は難しい。

⑧点数等見直し
の場合
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後
その根拠

0点
7日目まで;4,500点、8-14日目まで;4,000点、15日目以降;3,000点
K916の所定点数に示された通り

区分

特になし

区分をリストから選択

番号
技術名
具体的な内容
増(+)

プラスマイナス
⑩予想影響額

予想影響額(円)

27億円

その根拠

年間12,000件のVA-ECMO管理を平均5日間行ったと想定した場合に、K916に示された通り 4,500点x5日間x12,000件とした。

備考

循環器疾患診療実態調査報告書およびPCPS研究会の報告を参照した。

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本集中治療医学会

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

1)名称

重症心不全に対する植込型補助人工心臓治療ガイドライン(2021年改訂版)

2)著者

小野

稔、山口



3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

包括的な重症心不全患者に対する対外循環および人工心臓治療の指針である。急激な心原性ショックなどで原疾患や神経学的合併症が不
明,心臓移植適応が不明,家族の意向が不明などの場合には,開胸をしない点で経皮的ECMOが有用であると記載。

1)名称

2023年 JCS/JSCVS/JCC/CVITガイドラインフォーカスアップデート版

2)著者

西村

PCPS/ECMO/循環補助用心内留置型ポンプカテーテルの適応・操作



3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

Stage C,D,Eの重症心不全、心原性ショックに対する治療としてVA-ECMO(経皮的心肺補助法)は、単独でまたは循環補助用心内留置型ポンプカテー
テルとの併用で治療法としてアルゴリズムの中に示された。管理方法に関して詳細に示されている。

1)名称

Extracorporeal Life Support Organization (ELSO) RED BOOK

2)著者

Graeme MacLaren, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

2022年 P315-456

4)概要

成人呼吸不全、循環不全に対するVAとVVを並べてECMOの推奨・使用・管理方法が記載されている

2191

Edition 6(世界的な対外循環管理の教科書)