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提案書01(0001頁~0202頁)医療技術評価・再評価提案書 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑭その他

多くの国の政府機関がAUDITをスクリーニング・ツールとして公式websiteなどで推奨している。例えば米国、英国、カナダ、
オーストラリア、ニュージーランドなどである。2023年1月、米国CDCは『CDCは、アルコールSBI(Screening & Brief
Intervention)をプライマリケア環境におけるヘルスケアルーチンにするよう取り組んでいる』という声明を発表した。

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本アルコール関連問題学会

⑯参考文献1

⑯参考文献2

⑯参考文献3

⑯参考文献4

1)名称

Development of the Alcohol Use Disorders Identification Test(AUDIT): WHO Collaborative Project on Early
Detection of Persons with Harmful Alcohol consumption Ⅱ

2)著者

Sonders J.B. et al

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Addiction (1993) 88, 791-804p

4)概要

AUDITは「危険・有害アルコール使用の世界共通なスクリーニングツールの開発」というWHOの共同プロジェクトの成果であ
る。すなわち、欧州・北米・中南米・アフリカから計6ヶ国の代表的プライマリケア施設において150個の設問から文化的バイ
アスの少ない設問を選び出す作業を行い、カットオフ値8点で危険・有害なアルコール使用を感度92%特異度94%で検出する
テストとして作出された。

1)名称

問題飲酒指標AUDIT日本語版の有用性に関する検討

2)著者

廣 尚典、島

3)雑誌名、年、月、号、ページ

日本アルコール・薬物医学会雑誌、1996年10月、31巻5号、437-450p

4)概要

AUDIT日本語版は、アルコール依存症のみならず、健康に有害であるか将来障害を招くと考えられる飲酒をもスクリーニング
する点で非常に有用であることが確認された。また、日本における区分点は原版よりも高得点に設定すべきであるが、使用場
面に応じて調整を行うことが望まれた。

1)名称

Screening for Alcohol Problems in Primary Care: a Systematic Review

2)著者

Fiellin D.A. et al

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Arch Intern Med (2000)160, 1977-1989p

4)概要

1966年~1998年の期間に発表された、プライマリケア領域におけるアルコール問題スクリーニング・ツールの研究をMEDLINE
から探索し、38研究をシステマティック・レビューの対象とした。11研究はハイリスク飲酒・危険か有害な飲酒を、27研究は
アルコール乱用か依存をスクリーニングしていた。AUDITは、ハイリスク飲酒・危険か有害な飲酒の検出に最も効果的であっ
た。

1)名称

Effectiveness of nurse-delivered screening and brief alcohol intervention in the workplace: A randomized
controlled trial at five Japan-based companies

2)著者

Kuwabara Y, Kinjo A, Osaki Y, et al

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Alcohol Clin Exp Res.(2022)1-12p.

4)概要

産業保健現場で2314名中AUDIT8点以上の計381名を3群(啓発リーフレット/5分の専門職介入/15分の専門職介入)に分けたRCTを
実施して、6ヶ月後と12ヵ月後の効果検証をした。6ヶ月後、15分介入群はリーフレット群に比して有意な飲酒量減少(平均週
あたり38.1g)を認めた。

1)名称

消化器内科入院患者におけるアルコール関連疾患の医療費の現状

2)著者

渡邊 光行 et al

3)雑誌名、年、月、号、ページ

日本アルコール・薬物医学会雑誌、2005年6月、40巻3号、198-204p

4)概要

2003年4月~2004年3月の間に東海大付属八王子病院に入院した肝・膵疾患患者のうち、アルコール関連疾患63例(肝疾患52
例・膵疾患11例)および非アルコール性疾患178例(肝疾患152例・膵疾患26例)について医療費を算出し、比較検討した。その
結果、アルコール性肝・膵疾患の占める入院医療費の割合は高く、肝・膵疾患全体の35.2%を占めていた。また、アルコー
ル・非アルコール各群における高額医療費患者の占める割合を検討すると、特に300万以上の高額医療費患者の占める割合は
非アルコール群が7.3%に比して、アルコール群が19%と有意に高かった。アルコール関連疾患の医療費を減らすためには早
期発見と予防が重要であり、一般病院とアルコール専門施設との連携によるアルコール関連サポートネットワークシステムの
構築が望まれた。

⑯参考文献5



※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学
会等の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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