提案書01(0001頁~0202頁)医療技術評価・再評価提案書 (171 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
18F標識フルシクロビンを用いた場合のポジトロン断層撮影、ポジトロン断層・コ
215101
ンピューター断層複合撮影、ポジトロン断層・磁気共鳴コンピューター断層複合
撮影
日本核医学会
【技術の概要】
18F標識フルシクロビンを投与し、脳内の腫瘍細胞のアミノ酸代謝亢進をポジトロン断層撮影(PET)装置で画像化すること
で可視化する技術である。初発の悪性神経膠腫の腫瘍摘出計画時に磁気共鳴コンピューター断層撮影(以下、MRI)検査へ
の上乗せにより、MRI検査では特定できない腫瘍の局在や範囲等の情報を与え、摘出する腫瘍体積の増大とそれによる予
後の改善への寄与が期待できることが本剤の審査報告書により認められている。
【対象疾患】
• 初発の悪性神経膠腫が疑われ、腫瘍摘出術が予定される患者
論文報告や脳腫瘍全国集計調査報告より、年間対象患者はピーク時かつ全ての患者が本技術にアクセスできた場合、
2,000人程度と推定
【既存の治療法との比較】
• 初発の悪性神経膠腫の治療の第一選択は腫瘍摘出術であり、摘出割合が大きいほど生命予後が改善することから、
神経機能の温存を図りつつ可能な限り多くの腫瘍を摘出することが治療の原則(脳腫瘍診療ガイドライン)
• 摘出範囲は造影MRIにより決められるが、造影MRI陰性領域にも腫瘍細胞が存在することがある
• 本技術は、造影MRIでは検出できない腫瘍細胞も可視化できるため、腫瘍摘出量を増加させることができる
【有効性】
•
•
ITO K. 臨床核医学 2023; 56:6-9より抜粋
造影MRI陰性・本技術陽性(黄色部位)領域の
陽性的中率は88.0%
本技術後、47.2%に腫瘍摘出範囲の変更あり
(範囲の拡大:30.6%、範囲の縮小:16.7%)
【診療報酬上の取扱い】
•
区分E画像診断に新設する
•
PET装置を用いた場合、18F標識フルシクロビン費用(34,727点)+
PET撮影検査費用(2,528点)=
37,255点を要望
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