提案書01(0001頁~0202頁)医療技術評価・再評価提案書 (31 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
203201
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
慢性気道疾患の診断・管理ツールとしての呼気一酸化窒素濃度測定(スパイログラフィー等検査
09アレルギー内科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
呼気ガス分析)
日本アレルギー学会
02呼吸器内科
関連する診療科(2つまで)
22小児科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
スパイログラフィー等検査
呼気ガス分析
有
追加のエビデンスの有無
D
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
200 4
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
その他」を選んだ場合、右欄に記載
呼気ガス分析における呼気中一酸化窒素濃度の測定(以下呼気NO測定)は、気道炎症の評価を容易にし、喘息の診断及び抗炎症薬の適正使用で喘息
増悪の予防を可能にする医療技術である。侵襲性のない患者の呼気を用いて、流量を一定に保ちつつ、鼻腔の一酸化窒素を混入させずに呼出させ
るという標準測定法を実現した専用機器により十億分の一(ppb)単位で呼気中のNOガス分画を客観的かつ簡便に計測する技術である。
文字数: 195
再評価が必要な理由
呼気NO測定による気道炎症評価を加えた喘息治療は、従来からの症状や呼吸機能検査のみに基づく治療に比べて、増悪による救急受診や入院を大
幅に抑制することで医療費を削減するだけではなく、英国NHSのモデル分析において費用対効果にも優れていることが報告されている。
日本アレルギー学会及び日本呼吸器学会は、喘息予防管理ガイドラインにおいて気道炎症の制御を喘息の重要な管理目標に掲げて、呼気NO測定を
用いた気道炎症評価を推奨している。また、喘息などのタイプ2炎症を伴った気道疾患の診断と管理において、呼気NO測定を重要な検査と位置付
け、技術の成熟に向けて「呼気一酸化窒素 (NO) 測定ハンドブック」を発刊し、正しい知識と解釈による適正使用の環境を整備してきた。
一方で、本検査は、標準測定条件に準拠した呼気NO測定を可能とした技術イノベーションによる専用機器を用いるため検査コストが高く、現在の
診療報酬点数では検査費用の採算割れが生じている。この非採算性により臨床現場において費用対効果に優れた本検査の普及が進まず、気道炎症
を評価しながら治療薬を調節する標準的手順が省かれ、結果として医療費の削減効果が十分に発揮されていない。
本提案は、検査費用の原価割れや医療費削減効果等を総合的に考慮し、現行の100点から220点への増点について再評価を提案するものである。
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