提案書01(0001頁~0202頁)医療技術評価・再評価提案書 (137 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
210202
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
骨粗鬆症における骨代謝マーカー測定要件の見直し
日本運動器科学会
30整形外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
01内科
関連する診療科(2つまで)
25産婦人科・産科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
骨粗鬆症における骨代謝マーカー測定要件の見直し
有
追加のエビデンスの有無
D
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
D008
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
骨代謝マーカーの算定条件を改定することにより、適切な治療薬を選定することが可能となり、有効な治療ができる。また、情報を患者に提供す
ることでアドヒアランスを向上させ、骨折の予防効果が高まり、骨粗鬆治療をより効果的、経済的に行えるようになる。
文字数: 119
再評価が必要な理由
骨粗鬆症の予防と治療の目的は、骨折を予防し骨格の健康を保って、生活機能とQOLを維持することである。近年の薬物療法の進歩により骨折リ
スクの低減が可能となっているが、適切な治療薬の選択、治療効果の判定のためには、骨代謝マーカーの測定が有用である。現在は、NTXまたは
TRACP-5bは骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択時に1回、その後6月以内の薬剤効果判定時に1回に限り、また薬剤治療方針を変更したときには、変更
後6月に1回限り算定できる。一方β-CTXは骨吸収抑制機能を有する薬物療法の効果判定又は治療経過観察を行った場合にしか算定できない。ま
た、骨形成マーカーの治療開始後の測定については、明確な記載がない。骨粗鬆症治療においては薬物治療のアドヒアランスが重要であり、骨代
謝マーカー推移の情報提供は、骨塩定量検査の結果と相まって、治療効果を実感でき、治療の持続性を保つことが可能となり、費用対効果の改善
につながるものである。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
骨粗鬆症の治療薬は、第2世代、第3世代のビスホスホネート製剤が中心となり、SERM、副甲状腺ホルモン(PTH)、デノスマブ、ロモソズマブなど
も用いられている。これらの使用基準は一定ではなく、患者の状態により使い分けが必要である。適切な薬剤を選択し、有効な治療を行うために
は、骨量測定とともに定期的に骨代謝マーカーを測定し有効性の評価を行う必要がある。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
現在骨吸収マーカー、骨マトリックス(基質)関連マーカーは原則として骨粗鬆薬剤治療方針選択時に1回、その後は6か月以内の治療効果判定時に
1回のみ認められており、その他は骨粗鬆治療方針変更時にのみ、6か月以内に1回認められている。CTXは薬剤治療方針変更後の算定は認められて
いない。また、骨形成マーカーについては治療開始後の算定については明確な基準がない。
D
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
D008
医療技術名
内分泌学的検査
26 ucOC ,27 NTX ,TRACP-5b ,30 BAP ,32 PINP ,34 β-CTX(尿) ,35 β-CTX ,39 DPD
など
日本骨粗鬆学会の骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイド(2018年度版)では、骨折リスク低下と骨代謝マーカーとの関連は治療
薬投与後の骨代謝マーカーの変化と骨密度上昇や骨折リスクの低下との関連が報告されている。我が国では骨折リスクの高い大腿骨近位部骨折に
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 対する薬物治療実施率は20%に満たない。骨粗鬆症薬物治療のアドヒアランスが悪いと、脆弱性骨折リスクを高め、適正な治療ができず費用対効
後等のアウトカム
果を低下させる。骨代謝マーカーの適時検査を行い、骨粗鬆症治療の有効性を判断し、情報を患者に提供することでアドヒアランス向上につなが
③再評価の根
拠・有効性
る。
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイド2018年度版
る。)
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