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提案書01(0001頁~0202頁)医療技術評価・再評価提案書 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

202102

アルコール関連疾患減酒指導料

日本アルコール・アディクション医学会

【技術の概要】

【既存の治療法との比較】

減酒指導の概要

既存にない治療・介入技法であり、わが国の生産年齢
アルコール関連疾患患者に対しAMED研究で示さ 人口の健康を守り、労働生産性を維持する上で重要な
れた「標準的な早期介入研修プログラム」を受講、 対策であるとともに自殺対策として重要である。アル
コールの不適切な使用による社会的損失は4兆1,483億
修了した医師、保健師、薬剤師、栄養士,看護師,
円、アルコール起因疾患の医療費は1兆101億円で総医
社会福祉士、精神保健福祉士,公認心理士などの
療費の約3%を占める。アルコール関連疾患患者は119
者が、AMED研究成果物として作成されたABCD 万人と推計され、患者一人当たり85万円の医療費がか
プログラムや国立病院機構肥前精神医療センター かっている。減酒指導を年間1万人に実施し、その約
が作成したHAPPYプログラム等所定のプログラム 半数に効果を期待でき、42.5億円の医療費削減に繋が
を用いた減酒指導を概ね1回30分間、最多で3回を る。一方、要するコストは1.05億円に過ぎない。年間
行う。1回10人までを集団で行うこともできる。
42.5-1.05=41.45億円の医療費削減効果が期待できる。
【対象疾患】

【有効性及び診療報酬上の取扱い】

算定できる医療機関及び対象疾患

減酒酒指導の技法として用いるブリーフインターベン
ションは、すでに多くのメタアナリシス研究でその飲
酒量低減効果が確認され、USPSTFはプライマリケア
での実施を推奨している(Grade B)。2010年に
WHOで採択された「アルコールの有害な使用を低減す
るための世界戦略」でも有効な介入施策の一つに挙げ
られている。アルコール関連患患者減酒指導料として
個人指導では1回350点、集団(10人迄)指導では1回
150点、いずれも3回まで算定可能とする。

1 総合病院、プライマリケア
アルコール多飲により生じた高血圧、糖尿病、心
筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血、高尿酸血症、
脂質異常症、肝臓病、膵臓病、胃潰瘍等の生活習
慣病
2 精神科医療機関
アルコール多飲を伴ううつ病

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