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提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (108 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

225102

トキソプラズマ症遺伝子診断検査

日本血液学会

【技術の概要】
致死率が極めて高いトキソプラズマ症の診断のために血
液、脳脊髄液、気管支肺胞洗浄液などの臨床検体から
Toxoplasma gondii遺伝子をPCR法により検出する
体外診断薬。病理診断は組織を採取することが侵襲が高
く、実施できないことも多く、血液・脳脊髄液など比較的
容易に採取可能な臨床検体から、病原体を検出すること
で高い感度でトキソプラズマ症の診断が可能となる。

【既存の治療法との比較】
血清診断法(特異抗体を検出する検査)はその感度・特異度、
さらには免疫不全患者の免疫応答の欠如から、その診断的
意義は低く、多くのトキソプラズマ症症例の診断には不適で
ある。そのため、生前診断できず、剖検で診断される症例も
多い。Toxoplasma gondii遺伝子のPCR法による検出
法は短時間で発症前あるいは発症早期に検出が可能であり、
発症抑制・救命につながることが期待できる。

【対象疾患】
先天性・後天性のトキソプラズマ症(年齢は問わない)。
脳トキソプラズマ症や播種性トキソプラズマ症などあら
ゆる臓器感染症。

脳トキソプラズマ症

播種性トキソプラズマ症
(上図は肺病変)

【有効性及び診療報酬上の取扱い】
高感度なPCR法を用いることで、高感度に早期にトキソ
プラスマ症の診断が可能となる。また発症前に検出し、早
期に治療介入することで発症抑制も可能になることが期
待できる。
診療報酬上は、D023(微生物核酸同定・定量検査)として
取扱う。造血幹細胞移植を中心した免疫不全症の同様の対
応がサイトメガロウイルス、EBウイルスなどが既に承認さ
れ、広く利用されている。

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