提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (181 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
230204
特発性肺線維症の急性増悪に対する吸着式血液浄化法
日本呼吸器学会
【技術の概要】
特発性肺線維症の急性増悪病態に対して、エンドトキシン除去向け
吸着型血液浄化用浄化器(トレミキシン)を用いた吸着式血液浄化法
を行う。
施行方法:全血血液灌流法
灌流時間:6時間以上、
最大24時間まで
トレミキシン
※トレミキシンは特発性肺線維症の急性増悪に対しオーファン指定を
受けており、製造販売企業が特発性肺線維症の急性増悪に対する適
応拡大の承認申請を完了した。
【対象疾患】
・特発性肺線維症の急性増悪病態
・「特発性間質性肺炎診断と治療の手引き 改訂第4版」より、特発
性肺線維症の急性増悪患者は年間1,000人程度と推定。そのう
ち吸着式血液浄化法を用いる対象患者は年間200人程度と考え
られる。
【既存の治療法との比較】
ステロイド、免疫抑制剤、好中球エラスターゼ阻害薬等が経験的
に用いられているが、特発性肺線維症の急性増悪を適応とする
医薬品・医療機器はない。
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
有効性
・先進医療B『特発性肺線維症の急性増悪患者に対するトレミキシンを用い
た血液浄化療法の有効性及び安全性に関する探索的試験』として前向き
単群試験を実施。主要評価項目であるKaplan-Meier法により推定した
PMX療法開始後4週間時点の生存率及び95%CIは65.0%(40.3%,
81.5%)であり、95%CIの下限は外部参照値(既存の治療法の生存率上
限である40%)を上回り、さらに、肺酸素化能(AaDO2及びP/F比)、胸
部画像所見、炎症性マーカーの有意な改善も確認された。
・当該結果は「厚生労働省びまん性肺疾患に関する調査研究班」による全
国規模での後ろ向き検討と同様の良好な結果であり、前向き研究によって
改めて本治療法の有効性が示された。
・その他、本治療法介入群と非介入群を比較した後ろ向きコホート研究に
おいて、有意に生存率が改善することが多数報告されている。
・「特発性肺線維症の治療ガイドライン2023」に治療法の一つとして記載
されている。
診療報酬上の取扱い
・J処置 J041 吸着式血液浄化法(1日につき)
・2,000点(医療技術料)
・診療報酬の算定方法の留意事項に本適応を追加する
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