提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
点数(1点10円)
1,050点
その根拠
麻酔管理料(マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔を行った場合)を参考に同額とした
区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
その他(右欄に記載する。)
番号
特になし
技術名
特になし
具体的な内容
特になし
削除の対象となる医療技術はない
減(-)
プラスマイナス
予想影響額
予想影響額(円)
105.6億円
その根拠
小林らの報告(日本環境感染学会誌、2010 年 25 巻 2 号 p. 111-112)によると、MRSA感染症は1日あたりの診療報酬額は
58744円であった。これは非感染例の53532円と比べると1日あたり5212円高い。また平均在院日数も、MRSA感染症患者は
81.12日であったのに対して非MRSA感染症患者は15.06日と大きな差があった。
国民衛生の動向によると、1日平均新入院患者数は一般病床で 37,057(2007年)であり、この内、MRSA感染例の割合である
0.6%(上記文献より)が罹患するとすれば、1日平均の新MRSA感染症例は222例となる。感染例1例に掛った診療費の平均
58,744円×81.12日=4,765,313.3円から非感染例1例にかかった診療費の平均53,532円×15.05日=805,656.6円 を差し引い
た金額(4,765,313.3円−805,656.6円=3,959,656.7円)がMRSA感染症1例に関わる超過医療費となる。 年間のMRSA感染症が
原因の超過医療費は、1日平均の新MRSA感染症例数と 365日をかけたものとなり、3,959,656.7円(MRSA感染症1例分の超過
医療費)×222人/日(1日の平均新 MRSA感染症例数)×365日=320,850.982,401円となり、日本全体で、約 3,200億円の超
過医療費が掛っていると推定される。
感染症専門医が介入することで診療費が3.3%減少したという報告(Clin Infect Dis . 2014 Jan;58(1):22-8.)から計算す
ると、全ての症例が感染症専門医の介入を受ければ105.6億円の診療費が削減される計算となる。ただし、現状の感染症専
門医の数からは、実際に感染症専門医が対応できる患者数は年間4万例程度と見込まれる。
備考
特になし
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
なし
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
2)調べたが収載を確認できない
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
特になし
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
d. 届出はしていない
⑭その他
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
日本臨床微生物学会、日本環境感染学会
1)名称
Infectious diseases specialty intervention is associated with decreased mortality and lower healthcare costs
2)著者
Steven Schmitt, Daniel P McQuillen, Ronald Nahassら
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Clin Infect Dis . 2014 Jan;58(1):22-8.
4)概要
メディケアの請求記録に基づいた解析では、病院内感染症(菌血症、クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)、中
心静脈ライン関連血流感染症、感染性心内膜炎、HIV・日和見感染症、髄膜炎、骨髄炎、人工関節感染症、細菌性関節炎、
敗血症性ショック、血管内デバイス関連感染症)に対して感染症専門医が介入をしなかった170336例と比較して、感染症専
門医による介入を受けた101991例は、死亡率(オッズ比0.87;95%CI 0.83~0.91)および再入院(オッズ比 0.96;95%CI
0.93~0.99)が低く、ICU滞在日数を3.7%短縮した(95%CI、-5.5%~-1.9%)。
1)名称
Association of Infectious Diseases Consultation With Long-term Postdischarge Outcomes Among Patients With
Staphylococcus aureus Bacteremia
2)著者
Michihiko Goto, Michael P Jones, Marin L Schweizerら
3)雑誌名、年、月、号、ページ
JAMA Netw Open . 2020 Feb 5;3(2):e1921048.
4)概要
アメリカ全国の退役軍人健康管理局の116の急性期病棟における黄色ブドウ球菌菌血症の患者31002人において、感染症専門
医の介入は5年以内の死亡率を減少させた(調整ハザード比、0.71;95%CI、0.68-0.74;P < .001)。
⑯参考文献1
⑯参考文献2
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